戦後80年を迎える2025年、俳優の綾瀬はるかがアメリカを訪れ、戦争体験を取材する中で、アメリカにおける日系人と黒人との深いつながりを発見。バーバラ・マーシャル・ウィリアムスさん(98歳)は、第二次世界大戦中、日系人の隣人が強制収容所に送られる様子を回顧し、その苦しみに共感を示した。アメリカ政府による反日プロパガンダや情報操作が日系人に対する差別を助長し、黒人自身の差別経験を持つバーバラさんは、恐怖を感じながらも日系人との絆を深めていった。
戦後も交流を続け、日系人を家族のように思うバーバラさんは、「人と人は理解し合うべきだ」と語り、戦争の痛みを乗り越えた絆の重要性を強調した。
戦争は、国と国との対立を超えて、個々の人間関係を引き裂く力を持っています。この証言からも、個人の絆がいかに戦争によって破壊されるかが鮮明に浮き彫りになります。特に、アメリカのような差別的な社会では、戦争が敵国の市民を一層隔離し、分断を深める道具として使われていました。その結果として、多くの日系人は家を追われ、収容所に送られることとなりました。情報操作と偏見が、戦争の恐ろしさを倍増させる要因となり、個人の生活を根本から脅かすのです。
このような事態を未然に防ぐためには、制度の欠陥を見直す必要があります。第一に、過去の差別的政策を再評価し、歴史教育を徹底すること。第二に、戦争時でも個人の尊厳と人権を守るため、国際的な人権法を強化すること。最後に、政治的プロパガンダがどれほど破壊的であるかを市民に啓発し、個々の判断力を鍛える教育を推進することが急務です。戦争はただの国際的な衝突ではなく、人間関係に深い傷を残すものだということを、私たちは肝に銘じるべきです。
ネットからのコメント
1、アメリカの大学でアジア系アメリカ人の歴史を専攻したことがあるが、日系人の歴史は差別との戦いでしたね。実際強制収容所にも足を運んで歴史を学びましたが、よく差別にも耐えてあんな劣悪な環境で何年も生活してきたなと思いました。今現在、アジア系移民の中でも群を抜いて貧困率が低いのが日系人なのですが、その裏には壮絶な差別とそこから這い上がった歴史がありましたね。ところで今もアジア系は差別される機会はありますけど(私は永住者なので違いますがされます)、なぜかニュースにならないで黒人差別は話題になる。
なんでだろう。それこそ差別なんじゃないかと思います。
2、ただでさえ差別が有るのに、戦争によって助長され、更には暴力や殺戮に繋がってしまうから戦争は駄目だと強く感じます。だから戦争にならない様にしなければならないし、相手に仕掛けられない様な防衛力や経済力も大事だと思います。
3、アメリカに20年とドイツに3年住んでいた。そして日本人として語り尽くせないいろいろな経験をした。先ずひとつは、日本はかなり特別な存在として認識されている事は事実。一般的なアメリカ人が日本と他のアジア系は、質が違うことをちゃんと分かっている。だから「日本と韓国と中国の違いなんて欧米人には分からない」なんて事は普通は無い。で、ここまでは日本人が嬉しい話。だが一方自分が感じた日本評は。。「日本人はとても我々欧米人に憧れがある」と彼等は知っている。またそれは他のアジア系の人達も知っている。だからアジア系の人達は「アジアのリーダーである日本人は何故に欧米の方ばかり向いているのか」と思っている事が多い。この2つの感情が日本の評価。
「日本はアジアの他の国とは違う特別な国」「そして欧米に対してコンプレックスがある」残念だけど全て当たっていて、彼等もお見通しなんだよね。
4、誰かの人権を云々するのはよい。ただ、その裏側に出てくるもう一つの人権に関しては、大概注目されないんだよね…その辺りに欺瞞とウソ臭さを感じる。法務省に圧力かけてクルド問題をうやむやした日弁連は、そこから生まれる各種のトラブルによって生じる問題や、被害者の人権は、なぜだか議論しない…という矛盾。どうもよろしくない傾向かもしれないが、最近、どうも差別とか正義とか人権というキーワード自体が軽々しくなった気がしてならない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/63231b5f1427d523b2abe349a027e2feabe5ccbd,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]