アイヌ民族の遺骨返還
ロンドンの自然史博物館で5日、同館が保管していたアイヌ民族の遺骨7体が北海道アイヌ協会に引き渡されました。これらの遺骨は研究目的などで収集され、一部は160年間保管されていたとされています。式典では、北海道アイヌ協会の理事長が「先人たちの魂が故郷に帰られることで安堵している」とコメント。戦前、多くの博物館や研究機関が同様の行為を行っていましたが、近年では遺骨返還の動きが活発化しています。国外からの返還はこれが4例目で、これまで計8体が引き渡されました。

過去の植民地主義を背景に収集されたアイヌ民族の遺骨。これは一見、研究の美名の背後で文化と人権が軽視された象徴と言えるでしょう。こうした行為は、その時代におけるアイヌ民族への偏見や差別を浮き彫りにしています。
問題の本質は、過去の植民地主義的な態度に基づく収集が、現在に至るまで管理責任とモラルの欠如に繋がっている点です。彼らの遺骨が「研究材料」として扱われたことで、アイヌ民族がどれほど不当に扱われたかを物語っています。また、こうしたケースが他にも潜在している可能性は高く、手付かずの遺骨や文化財の返還にはグローバルな連携が必要です。
第一に、政府間協議を促進し、返還を法的に制度化すべきです。第二に、博物館と研究機関は透明性のある収蔵リストを公表し、アイヌ民族を含む関係者との協議を義務化するべきです。第三に、返還された遺骨を顕彰するため、記念施設や文化交流の場を整えることが重要です。
過去の過ちを直視し、未来への教訓とすること。これが文化に対する敬意を取り戻す第一歩となります。歴史から学び、尊厳を回復することで、多様性が尊重される真の民主主義社会が築かれるのです。
ネットからのコメント
1、日本人かどうかという議論はひとまず置いておくとして、長い年月を経て故郷に帰ることができたのは、とても良いことだと思います。
遠く離れた場所にあった遺骨が、本来あるべき場所に戻ることは、それだけで大きな意味があります。これまでの経緯に分からない点があったとしても、故郷に戻れたことで関係する人たちの気持ちは少しでも落ち着くのではないでしょうか。長い時間がかかっても「帰る場所」があるというのは大切なことであり、今回の出来事はその大切さを改めて感じさせてくれるものだと思います。
2、160年も経ってようやく故郷に帰れるというのは、関係者の方々にとって本当に感慨深いことだと思います。ただ今後の課題も多そうですよね。ニュースにある通り、持ち出された経緯が不明なものも多いですし、記録が残っていないと本来あった場所を特定して埋葬するのはかなり難しいはずです。ウポポイに集約する形が現実的なんでしょうが、地元に戻すべきだという意見との調整も必要になってくるでしょう。当時は学術研究が優先された時代だったとはいえ、今の感覚で見れば倫理的に受け入れがたい面もあります。研究資料としての重要性と、民族の尊厳をどうバランスさせるかは、これからも議論が続きそうですね。
世界的に返還の動きが加速していますが、単に物を返して終わりではなく、これを機に歴史を正しく理解するきっかけにしたいものです。
3、大英博物館の対応に深く感謝致します。博物館的には貴重な収集品なのかも知れませんが、残された遺族にとっては大切な遺骨ですので、返還されるのは大変良かったです。ご遺骨が無事に子孫の方々の元へ帰ることが出来ましたら、しかるべき墓地できちんと供養してあげて欲しいと思います。
4、故人の遺骨を故郷に帰すという意味では、今回の返還は意味があるのでしょう。戦前に研究の為に収集して海外に渡っていたみたいですが、その役割を終えた今返還は自然な流れだと思います。かつて北海道で生きていた人達なのですから。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/14a27dbb6fd44608449ddfcf35b2b8cfb1c45363,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]