事件概要
2025年、名古屋大学の上川内あづさ教授らの研究チームは、蚊の繁殖を防ぐ新しい仕組みを発見した。研究によると、オスの蚊はメスの羽音の周波数に合わせて触覚を揺らし、交尾を成功させている。詳細な調査の結果、オスの触覚にある聴覚器が神経伝達物質「オクトパミン」を使って揺れを制御していることが判明。
この物質を無効にすることで、オスはメスの羽音に合わせられなくなり、交尾が成立しなくなる。研究者は、化合物を餌やスプレーで使用することで蚊の繁殖を防げる可能性があるとし、温暖化に伴う感染症リスクの増加に対処する新たな蚊の防除方法として期待を寄せている。この成果は「アイサイエンス」に掲載された。
コメント
蚊による感染症は、特に熱帯地域で深刻な問題となっており、地球温暖化の進行とともにその脅威は増しています。しかし、これまでの蚊の防除対策は主に殺虫剤に頼ってきましたが、その効果が薄れ、耐性を持つ蚊も出現している状況です。今回の研究は、化学物質を使用せずに繁殖を防ぐ新たなアプローチを提供しており、非常に革新的です。このような方法が広がることで、環境への負荷を減らしつつ、蚊が媒介する病気を抑制できる可能性が高まります。
さらに、温暖化によって日本でも蚊のリスクが増している中で、早期の対策が求められています。次のステップは、この技術の実用化と普及をどれだけ迅速に進められるかです。
ネットからのコメント
1、研究チームの方々、素晴らしい成果だと思いますが、気を付けてください。世の中には人への被害を防ぐための活動であっても妨害しようとする人達が居るので。命を何だと思ってるんだ〜、みたいなこと言い出す人達が、コレに関しても、命を生み出すことの尊さがどうとか言いそうで怖いです。
2、生態系に対する蚊の役割ってなんだろう居なくてよいものなら伝染病を媒介する蚊は駆除できればしたいですね
3、私にとっては妨害があるほど燃えるので逆効果でしょうが、蚊にとってはそうもいかないようです。オスの触覚を狂わせてメスの羽音を認識させないというこの手法、自然界における「出会い系ブロック」とも言える革新さに感心しました。殺虫剤を使わず、化学的に繁殖を抑制する方法は、環境負荷の少ない持続可能な対策として非常に期待できます。温暖化で蚊のリスクが高まる中、人類の知恵で静かに、しかし確実に包囲網を狭めていく姿勢に未来を感じます。
私が蚊なら絶対に屈しませんがね。
4、蚊も何かしらの役目は担ってくれているんだろうけど…いらんと感じてしまう…この研究が実用化出来れば蚊を媒体とする伝染病予防に繋がるので本当に素晴らしい研究成果だと思います。これだけ日本も酷暑化すればいつ南方の国々にある伝染病が入って来ないとも限らない…しかし蚊取り線香とかと違って家庭単位では中々目に見える効果は感じれないのかな…
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e43ba047e50c8f164b3cacedcffb3f8b378c09b2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]