事件概要
2018年1月、東京入管で、ベトナム人女性グエン・ティ・マイ(仮名)が強制送還される過程で、5歳の息子と引き離される悲劇が発生。彼女は不法滞在で、仮放免中に入管に出頭したが、そこで予期しない強制収容を告げられ、息子は別室に連れて行かれた。
彼女はその後、羽田空港からチャーター機でベトナムに送還された。送還の過程で、彼女の携帯電話も取り上げられ、弁護士との連絡も途絶えた。入管当局の対応は「効率的な送還」を強調する一方で、個別の事情を無視した処遇が続き、家族分離の問題が深刻化した。
コメント
家族を無理に引き離す強制送還の現実に、強い違和感と不信感を抱かざるを得ません。日本の入管当局は、「国家の主権」として入国管理の自由を主張し、送還を強硬に進めていますが、その実態は非常に冷徹で非人道的です。特に、数十年にわたって日本で生活してきた外国人に対し、家族や社会との絆を無視して強制的に引き離す行為は、明らかに問題があります。送還の対象となる者たちは、ただ不法滞在の罪を犯したからと言って、家庭の事情や生きる権利を無視されてよいのでしょうか?
まず、入管当局の送還基準を再検討し、個別の事情に配慮する必要があります。生活の根を張っている人々が家族を維持できるような仕組みを作り、例えば「社会に定着している外国人には一定の在留資格を与える」方針を採るべきです。また、弁護士を呼ぶ権利を侵害することは、基本的人権の観点からも問題であり、送還前にしっかりと法的権利を保障すべきです。さらに、送還に至るまでの期間を慎重に検討し、移民の人権に対する配慮をより強化する必要があります。
不法滞在の摘発は確かに重要ですが、その方法が人間的な尊厳を無視するものであってはならないことは明らかです。
ネットからのコメント
1、法治国家なんですから、罪を犯した人に平等に法を適用するのは当たり前じゃないですか?日本人が罪を犯したら罰せられ、外国人は可哀想だから日本の法律に違反してめ許されるなら、もはや法治国家じゃないですよ。どうも外国人問題を取り上げる一部法律家は法と感情をごちゃ混ぜにしてますよね。この問題は、差別とかじゃ無くて、あくまで法治国家として誰しもに同じように法を適用するかの問題です。
法律家なら、少し冷静になって考えるべきです。
2、「家族が一緒に暮らす権利」は国際人権法上で認められている。しかし、アメリカに限らず日本においても、政府職員によって外国人の親子が引き離される事例が起こってきた。こんなもの法を守った人に適用されるものでしょう。長々と書いてるけど、大前提が話にならない。
3、お母さんだけ強制送還。家族が離ればなれになるなんて、なんてかわいそう。5歳の子どもには残酷な仕打ちです。一家揃ってお帰りいただく事が家族にとっても日本にとっても一番幸せな方法だと思います。
4、それはおかしいでしょう。法律は明確なのです。「知りませんでした」では済まされないのです。違法な事をしたら罰を受ける。それを否定したら法治国家は成り立ちません。家族が引き裂かれるなら、母国に呼び寄せ家族で暮らせば良いではないですか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/60af06eecb835bd4d42992dac757affe29a57584,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]