藤田さん夫妻(69歳)は、65歳の定年退職後に東京から北海道の地方都市へ移住。自治体の支援と「月15万円で暮らせる」との情報をもとに、2LDK戸建てを借り第2の人生を開始した。しかし豪雪による除雪費用(1回5,000〜1万円、年10万円超)や暖房費(冬は月3万円超)、車維持費、医療・買い物の不便さ、地域ルールへの適応困難などで生活費は年金月20万円を超過。
体調不良や交通の不便さも重なり、3年で東京近郊へ戻る決断をした。
地方移住は夢と希望で彩られるが、その背景に自治体の「魅力的に見せる」情報戦略が潜むのは否めない。気候や交通、医療環境など生活基盤の現実を十分に伝えず、「月15万円で穏やかに暮らせる」といった甘いフレーズを前面に出すのは、誤解と失望を生む制度的欠陥だ。問題の核心は、短期的な移住者数増加を狙う施策が、長期的な居住継続性や高齢期の安全保障を軽視している点にある。改善には①生活コストの詳細シミュレーションと地域特有の課題の明示②試験移住期間の義務化③医療・交通アクセスの最低基準設定が不可欠だ。夢を語ることと、現実に備えることは対立しない。むしろ誠実な情報公開こそ、地方の未来を守る唯一の道だ。
ネットからのコメント
1、田舎的なコミュニティ関係に憧れる人でないかぎり、あんまり田舎過ぎるところに移住するのはお勧めできませんよね。
なので、よく言われますが。すでに都会からの移住者が多くいる町や、同様の別荘地やあるいは田舎過ぎない、地元総合病院があるような人口10万くらいからの市だとかそういう比較的ハードルが低い地方をまず考えるべきでしょう。あと。都会で人間関係が上手くいかない人は、田舎に行ったらほぼ間違いなくよけいに上手くいきません。都会はコミュ障に優しい街だということはよくよく覚えておくべきでしょう。
2、こんなの移住しなくて分かる事じゃん。事前の準備や確認が足りなかったんですね。地方に住むって都会では考えられない事色々あるんですよ。夢や憧れだけじゃ住めないですよ。春夏秋冬 24時間 お試し移住などして体験してみるべきでしたね。私も地方の積雪地住みですけど 雪は甘くない。高齢の両親じゃ屋根の雪降ろしは無理 暖房器具はほぼ1日付いている。買い物や病院も車が無ければ無理。車だって保険やガソリン代の他に 4~5年に1回スタッドレスタイヤも買い換えなきゃならない。とても都会の生活に慣れてる人には難しいですよ。
3、私は定年後に富士北麓の別荘地に移住した。
この辺りは観光地でもあり(清涼な湧水を使う)精密工業の集積地なので、買い物、公共交通機関、医療機関は揃っている。別荘定住者は東京人ばかりで人付き合いは東京と同じ。3月頃に数回雪は積もるが、翌日早朝には管理会社が除雪してくれてる。そして高速バスで新宿バスタまで1時間半と日帰り圏で、コンサート等の東京での娯楽も諦める必要が無いのが嬉しい。私は子供の独立後にここに300万円台で古家を買い、定年までの10年程を週末二拠点生活をしてコツコツリフォームしてから(大丈夫と判断し)移住した。要は慎重派なんだ(笑)。でも自分でやって見なければ納得出来ないものだ。だから「一度北海道に住んでみたかった」と思い続けて臨終の床を迎えるより余程いいのではないか。私は自分でやりもせずに人の失敗を笑う人より、記事のようなチャレンジする人の方が好きだよ。
4、当たり前が当たり前にできないと田舎暮らしはできません。この当たり前が都市部と田舎では違います。北海道(2年居住)なら公道迄は雪かきは自分でしないとね。我が家は自家水道、この暑さで接続部が吹っ飛んだ、電話で何軒か金物屋をあたって部品を探し自分で修理。
今年は日照りで元気なのは雑草と藪カラシ植木屋の作業を見て覚えた梯子かけ、体の確保をしながら藪カラシの除去と植木の剪定、田舎暮らしは自分で出来る事は何でもやらないと生活費は高くつきます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/0b0470b68cb5ac61a32528fc7c7d7aa5a8b2f131,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]