"家賃55万の置き土産" 第6話
「全部?」
作業員が最初に型テレビをし始めた。
次にダイニングセット。
蔵庫。
洗濯乾燥。
子レンジ。
炊飯器。
ソファ。
ベッド。
空気清浄。
私の部の収納棚。
義母の顔が、荷物がつ消えるごとに変わっていった。
「ちょっと待ちなさい!」
とうとう義母が声をげた。
「それまで持っていくの? 蔵庫がなくなったら活できないじゃない!」
「私が買った物ですから」
「慎也のおでしょう!」
「違います。保証も購入履歴も全部私名義です」
義母は作業員へ「運ばないで」とまで言い始めたが、私は事に購入証を準備していた。作業員も揉め事を避けるためつずつ確認し、対象の物には切触れなかった。
数。
広かったリビングは。
驚くほど。
何もなくなった。
残っているのは。
義母の古い箪笥。
慎也の棚。
カーテン。
備え付け収納。
そして。
部いっぱいの。
ベビー用品。
だった。
私は最のスーツケースを持った。
「それではお母さん、お元気で」
義母はに座り込んでいた。
「まゆ子さん、あなた本当にこんなことして平気なの?」
「お母さんが言ったんですよ。私がいた痕跡まで消してほしいって」
私はテーブルがあった所へ鍵を置いた。
「咲斗たちと慎也さんと、しい活を楽しんでください」
その。
私は13暮らしたを。
自分ので。
た。
引っ越し先が決まるまで、私は独の同僚・恵美のへ数泊めてもらうことになった。
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具は業者の保管サービスへ預け、必な類と仕事具だけを持って移したため、驚くほど軽だった。暮らしたをたというのに、その晩は久しぶりに朝まで度も目を覚まさず眠った。
慎也から連絡が来るとっていたが、にも数何もなかった。
おそらく義母も、最初は私がし拗ねてていった程度にっていたのだろう。何かすれば謝って戻ってくると考えていたのかもしれない。
その、居酒の女性から連絡が入った。
《今も藤崎さん来ています》
続いて送られてきた写真には、慎也と真理子がの隅で親しげに話している姿が写っていた。さらに別のには、がをたあと同じタクシーへ乗るところまで確認できたという。
私は女性に無理な追跡はしないよう頼み、その報をもとに専へ相談した。
証拠として何が必なのか。
どこまでなら問題がないのか。
でかず。
正しい順を。
確認したかった。
慎也がようやく話をしてきたのは、私がをてから1週ほど経った頃だった。
「まゆ子、今どこにいるんだ?」
第声から、配より困惑の方がかった。
「友のところ」
「母さんから聞いたよ。具まで全部持っていったって。咲斗たちももう来てるんだぞ」
「そう」
「蔵庫も洗濯もないから、結局また買うことになった。
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なんであんなことしたんだよ」
私はわず笑った。
「お母さんから聞いてないの?」
「何を?」
「私、ていけって言われたの。もう母親役は終わったし、咲斗たちがむから必ないって」
慎也は黙った。
つまり。
らなかった。
なくとも。
私を翌追いすという具体な話までは。
聞いていなかったらしい。
「母さんも言い方がきつかったんだろ。まゆ子もにならないで帰ってこいよ」
「帰らない」
「何でだよ」
「お母さんから聞いたから。慎也さん、別の女性がいるんでしょう?」
話の向こうで。
らかに。
呼吸が止まった。
「何の話だ」
「それは今度会ったに話すね」
「母さんが余計なこと言ったんだな。あの、何でもげさに言うから」
「そうかもしれないね」
私はそれ以追及しなかった。
むしろ。
慎也の反応で。
分だった。
「婚についても話したいから、度そちらへく」
「婚って……ちょっと待てよ」
「今度ね」
私は話を切った。
数。
私は弁護士へ相談したうえで、必な資料を持ってマンションへ戻った。
玄関をけると。
以とは違う。
価な蔵庫。
さなテレビ。
折り畳み式にい。
ダイニングセット。
急いで揃えたことが。
目で分かった。
リビングのソファには、咲斗とみちるさんが座っていた。
みちるさんのお腹はきく、ちがるのも変そうだった。私を見ると、とも軽く会釈しただけで、歓迎している様子はなかった。