"300万円の口止め料" 第5話
「今も遅くなる。夕飯はいらない」
「分かりました。気をつけて」
温かい噌汁を夫のへ置きながら、自分でも驚くほどは静かでした。
りよりも、たい決がありました。
私は弁護士ではありません。
でも、22福祉の現にいました。
齢者の財産が族によって危険にさらされている、どの関につなぎ、どの記録を残すべきかはっています。
昼休み、誰もいない会議へ入り、義父の病院へ話しました。
佐野さんにつないでもらいます。
「昨はありがとうございました。お願いしたいことがあります」
私は、夫が義父の産を事に査定していたこと、私に自然な300万円を振り込み病院からざけようとしたことだけを説しました。
4500万円の借については、まだ確証を理している段階だったため、必以には話しませんでした。
佐野さんはしばらく黙った、尋ねました。
「さんは、病院にどうしてほしいですか?」
私は迷わず答えました。
「義父の現の能力について、できる限り詳細に記録を残してください」
契約が効かどうかをから争う、署名した点の本の状態は非常にになります。
「先にも相談します。護記録にも残します」
「もうつあります。今、がで面会するは、能な範囲で職員の方が様子を見ていただけませんか」
広告
「分かりました。ナースステーションから見えやすい病への移も検討します」
話を切る直、佐野さんが声をしらげました。
「さん。お父様、今朝もさんの名を呼んでいましたよ」
胸の奥がくなりました。
義父は私を待っている。
そのの午、からメッセージが届きました。
今夜、俺で親父の様子を見にく。おはにいろ。
私はく返信しました。
分かりました。お義父さんによろしく伝えてください。
はきっと、私が300万円を受け取ってしく従い始めたとったのでしょう。
けれど話を切った、私はもうの物へ連絡を入れていました。
義父の弟、夫さんです。
事を聞いた夫さんは、い沈黙の、い声で言いました。
「分かった。俺がく」
その夜。
が病へ現れた、義父はナースステーションの正面にい、るく見通しのよい部へ移されていました。
扉もいています。
それでも夫は引きがりませんでした。
茶封筒から類をし、義父のベッドへ広げたのです。
「は来ないのか……」
義父が尋ねました。
は、さらに残酷な嘘をねました。
「には300万円渡した。もう親父の世話は疲れたってさ」
義父の目尻から筋の涙がこぼれました。
「が……?」
「もう俺しかいないんだよ」
は義父のったにペンを握らせました。
広告
「この類に名をけばいい。を俺の名義にするだけだ」
義父はわずかに首を振りました。
「駄目だ……」
「いいからけよ!」
夫の声がきくなりました。
義父の指を押さえ、無理にペン先をへづけた、その瞬でした。
病の隅からい声が響きました。
「それくらいにしておけ、」
夫が振り向きました。
面会用の子からちがったのは、夫さんでした。
「お、叔父さん……どうして」
「さんから連絡をもらった」
の顔が変しました。
夫さんは義父のからペンをしました。
「兄貴が倒れて、おが変な類を持ってきたらしいってな」
「変な類じゃない。親父のためだ」
「嘘をつくな」
夫さんの声が病を震わせました。
「昔から兄貴に何度を無していたか、親戚はってるんだぞ」
は黙りました。
「兄貴はな、おの見栄と嘘にずっとを痛めていたんだ」
夫さんはベッドのシーツを直しながら続けました。
「その類、俺と病院の先がち会ってを確認させてもらおうか」
夫は反射に封筒を胸へ抱え込みました。
「今はもういい。また直す」
逃げるように病からていきました。
夫がった、夫さんは義父のそばへ座りました。
「兄貴、もう丈夫だ。無理にかされることはない」
義父は酸素マスク越しに呟きました。
「は……俺を見捨てていなかったんだな」
「当たりだろ。さんが兄貴を守るために俺を呼んだんだ」