"消えた託児代7万円" 第12話
婚をに環境を全部変えたかったわけではないが、しい部からの職まではし距があり、これからで暮らしていくことを考えると、活全体をえ直した方がいいとった。しい園へ初めて勤した朝、子どもたちの声が聞こえるをくぐりながら、議なくらい穏やかな気持ちになった。
仕事内容そのものは以と変わらない。泣いている子を抱き、事を伝い、午には呼吸や体調を確認し、保護者が迎えに来ればそのの様子を伝える。さな子どもの命を預かる責任のさも、忙しさも変わらなかった。
変わったのは。
仕事が終わっただった。
以の私は勤務を終えた瞬、次の子守りが始まっていた。のでクレアの夕を考え、義実へ着けば呂の準備をし、夜になれば奈が何に迎えに来るのか気にしながら過ごした。自宅へ帰っているはずなのに、のどこかではずっと勤務だった。
今は違う。
勤務を終えて園をれば、そこから先は私のだった。
スーパーへ寄るもある。
友と事をするもある。
ピラティスへくもあれば。
へ帰って。
何もせず。
ソファで眠ってしまうもある。
どれも。
誰かに許を取る必はない。
ある、以ランチをした奈緒と真理に久しぶりに会った。
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には婚のことも、奈の件もしずつ話していたため、通り落ち着いたと伝えると、奈緒は「最初にちゃんと断ったところから全部いたんだね」と言った。
私は、あのカフェで見た美容師の女性をいした。
「ケチなのはどっち?」
彼女が言った言葉が、当の私にはずいぶんく聞こえた。けれど今なら、その言葉の裏にあった疲れがし分かる気がする。
何度も。
無料で頼まれる。
断れば。
たい。
ケチ。
族なのに。
友達なのに。
プロなんだから。
それくらい。
できるでしょう。
つつは。
さな言葉。
でも。
積みなると。
相への敬を。
しずつ。
削っていく。
私はクレアを預かることを断ったあの、自分でも何が起こるか分かっていなかった。婚するつもりで朝を迎えたわけでもなければ、奈の秘密を暴こうとっていたわけでもない。
ただ。
「今は無理です」
それを。
言っただけ。
でも。
その言で。
今まで。
見えなかったものが。
つずつ。
見えるようになった。
達夫が。
私をどう見ていたか。
子が。
族という言葉を。
どう使っていたか。
奈が。
何のために。
娘を預けていたか。
そして。
私自が。
どれほど。
断ることを。
恐れていたか。
その、達夫から連絡が来ることはほとんどなくなった。子とで義実に暮らし、以より事を自分でやるようになったと共通のから聞いた。
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奈についても、しい仕事を探しながら活をて直しているらしいが、それ以のことを私はらない。
らなくていいとっている。
彼女には。
彼女のがある。
達夫にも。
子にも。
それぞれ。
自分で選び。
責任を持つ。
活がある。
もう。
私が。
へ入って。
全部を。
える必はない。
クレアとは、今でも々会っている。
毎週ではない。
に度のもあれば、2かほど空くもある。
拓也は必ず事に、「ゆいさんが疲れていたら慮なく断ってください」といてくれる。私は仕事で余裕がないには本当に断るし、会いたいには自分から程を提案することもある。
断っても。
嫌な顔をされない。
だから。
会うには。
から。
会いたいとえる。
ある休、で公園へったのことだった。クレアはっていて転び、膝をし擦りむいた。泣きながら私のところへ来たので、私はしゃがんで「びっくりしたね」と声をかけた。
その横で拓也がすぐに鞄からウェットティッシュと絆創膏を取りした。「でし洗おうか」とクレアを抱きげ、私は隣でを握った。
以なら。
私が。
全部やった。
事も。
着替えも。
呂も。
寝かしつけも。
泣いたに。
抱くことも。
今は。
違う。
クレアの父親が。
まずく。
私は。
そばにいる。
それだけで。
分だった。
帰り、クレアは私の指を握りながら歩いた。
夕方の柔らかいので、さなの温かさをじながら、私はあの午5半の朝をいした。