"消えた託児代7万円" 第8話
「でも、クレアを預けたと全部なる。仕事だから仕方ないとってたが、ほとんど違ってた」
私は言葉を選びながら、「もし調べるなら、専へ相談した方がいいといます。私たちだけで追いかけたりするのはやめた方がいいです」と伝えた。
拓也も同し、必な部分は弁護士や調査の専へ相談することにした。私は自分がっている付や奈の言を伝えるだけに留め、それ以のことには踏み込まないと決めた。
そのにも、義実の活は悪化していた。
子は腰を痛め、医師からいものを持たないよう指示された。1歳児のクレアを抱き続けることなど当然難しく、達夫が仕事から帰るまで事も呂も分にできないが増えたらしい。
達夫から私へ、「奈に何とか言ってくれないか」とメッセージが来た。
私は《私から言うことはありません》とだけ返した。
以なら、子の腰が痛いと聞けば配になり、クレアが分に世話されていないと聞けばを貸したくなっただろう。しかし、それを繰り返せばまた同じことになる。
困った本たちが。
自分で奈へ言う。
それが必だった。
数、奈がクレアを連れてきた、子は初めて「今は無理」と断ったらしい。奈は嫌になり、「今まで見てくれたじゃない」
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と言った。
その言葉を聞いた達夫は、初めて妹へ腹をてたという。
「今まで見てたのは、ほとんどゆいだろ」
達夫がそう言うと、奈は「ゆいさんは保育士なんだから別にいいじゃない」と返した。
その言で。
達夫もようやく。
私が何にっていたのか。
しずつ理解し始めたらしい。
拓也が奈へ事実を突きつけたのは、私が最初に連絡してから約3週だった。クレアはそのは父方の祖父母へ預けられ、同士だけで話すを作ったという。拓也はに責めるのではなく、まず「実へ毎10万円渡していると言っていたのは本当か」と聞いた。
奈は最初、「ちゃんと渡している」と答えた。ところが子本から「2、3万円しか受け取っていない」という確認を取っていることを伝えると、「自分もクレアのために使っていた」と説を変えた。
そこで拓也は、ホテルやレストランの決済記録を見せた。
奈はさらに説を変えた。
「仕事の付きいだった」
「会社のと会っていただけ」
「司に相談していた」
しかし、複数の記録を示されると、それだけでは説できなくなった。
その、拓也は会社へ直接「倫を理由に解雇してほしい」と求めるようなことはしなかった。代わりに、男性司との関係に仕事の利益供与や経費の適切利用が含まれている疑いがあるとして、正式な相談窓へ事実確認を申し入れた。
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会社側の調査では、の私関係だけでなく、業務のを利用した便宜や社内規程に反する為も確認されたらしい。最終に男性管理職は役職をれ、奈にもな処分がった。
奈はそこで初めて、自分は「被害者だった」と主張し始めた。
司に誘われた。
断れば仕事に響すると言われた。
精神に追い詰められていた。
もし本当にそうなら、当然慎に調べられるべきことだった。会社側もその主張を含めて追加確認をったが、奈自から旅を提案した記録や、私な銭のやり取りなどが残っており、なくとも奈の説通り方な被害関係ではないと判断された。
処分、奈は退職することになった。
子はそのらせを聞くと、娘をかばった。
「奈だけが悪いわけじゃないでしょう。相の男の方がなんだから、そっちが責任取るべきよ」
もちろん男性側にも責任はあった。けれど拓也が問題にしているのは、倫だけではなかった。
娘を「仕事」と言って預けたこと。
実へ渡すと言ったの半を自分で使ったこと。
夫へ嘘をつき。
母へも嘘をつき。
私の労働力まで。
自分の自由のために。
利用していたこと。
それが積みなっていた。
さらに、奈は職を失ったもクレアを子へ預けようとしたらしい。
「就職活があるから」「続きがあるから」と理由をつけたが、子の腰はまだ治っていない。