"消えた託児代7万円" 第7話
と説していたらしい。泊まりについても、会社の会が遅くなった特別なだけだと聞いていた。
「実に頼りすぎじゃないかって、何回か奈に言ったんです」
拓也はコーヒーへ線を落とした。
「だから俺、毎仕送りしてたんですよ」
「仕送りですか?」
私はわず聞き返した。
「10万円です。費もかかるし、クレアを預かってもらってるなら負担もあるだろうって。奈から、それくらいは実に渡した方がいいって言われて」
私はしばらく何も言えなかった。
10万円。
そんな話を、子から度も聞いたことがない。
私は無償でほとんどの世話をしていた。子は「族なんだから」と言い、達夫も「練習になる」と笑っていた。
その裏で。
誰かが毎10万円を払っていた。
「そのおは、お義母さんへ直接渡しているんですか?」
「いや、奈に渡してます。そこからお義母さんへ渡しているはずです」
私は胸のにしい疑問がまれるのをじた。
しかし、まだそれ以のことは言わなかった。
そして最に、駅で奈を見たことも伝えた。「平の午でした。50代くらいの男性とかなり親しそうに歩いていました。ただ、私は度見ただけなので、それ以のことは分かりません」と慎に話した。
拓也の表が変わった。
「鏡をかけた、背のい男でしたか?」
「はい。髪にしいものがあったといます」
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彼はい黙った。
「たぶん、会社の司です」
その言葉の、拓也は初めて私から線をした。
「最、帰りが遅いことが増えてたんです。張も会も急に増えて、スマホを伏せて置くようになった。俺も変だとはってました」
私は何も言えなかった。
しばらくして、拓也は顔をげた。
「クレアのことは、俺がちゃんとします」
それはきな声ではなかったが、迷いのない言葉だった。
私はカフェをた、自分にできることはここまでだとった。
ところが、それから1週ほどして拓也から届いた連絡には、私の像を超える事実がかれていた。
拓也は、奈へ何も告げずにまず計の記録を調べたという。夫婦で共している座、族カード、交通系ICの履歴、そして過半の奈の勤務予定をつずつ照した。疑うためというより、これまで自分が何をらなかったのか確認する必があるとったらしい。
最初に分かったのは、10万円の仕送りがそのまま子へ渡っていなかったことだった。
拓也から確認を頼まれ、私は子へ話をした。「奈さんから、クレアちゃんを預かる分として毎いくら受け取っていましたか」と聞くと、義母は怪訝そうな声で「どうしてそんなこと聞くの」と返した。
「事な確認なので、額だけ教えてください」
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しばらく沈黙した、子は「によるけど、2万円か3万円くらいよ」と答えた。
私はその額を拓也へ伝えた。
毎10万円。
半なら60万円。
子へ渡った額は、く見積もっても20万円に届かない。
残りの40万円以がどこへったのか。
拓也はさらに調べた。
ホテル。
級レストラン。
郊の温泉宿。
ブランドショップ。
仕事用とは考えにくいアクセサリー。
そして、その利用のくが、私の記憶にある「奈がクレアを義実へ預けた」となっていた。
私は自分のスマートフォンのカレンダーを見返した。夜泣きで眠れなかった翌に勤務へ響がないよう、私は簡単な記録を残していた。「クレア泊まり」「迎え翌11」「奈会」「夜泣き3回」といったいメモである。
それを拓也へ見せると、彼が持っていた決済記録と驚くほど致した。
私が夜の2にクレアを抱いて廊を歩いていた夜、奈は「取引先との会」と言っていた。しかし同じの夜、都内のホテルでカード決済がわれていた。
別のには「休勤」と言ってクレアを朝から預けていたが、速の利用履歴と温泉のレストランでの決済が残っていた。さらに、私が駅で見かけた50代の男性と同じ物が、複数の所で奈と緒にいたことも確認された。
男性は、奈が勤める会社の管理職だった。
「俺、最初は自分が疑いすぎてるだけだといたかったんです」
度目に会ったカフェで、拓也は静かに言った。