"赤身を笑った女の末路" 第3話
子から突然、「会いたい」と連絡が来た。
久しぶりに会った彼女は、席につくなりを私のへ差しした。
薬指にはきな指輪がっていた。
「実乃里、私、結婚するの」
「え、就職してまだ1だよね」
「仕事は辞めるわ。彼、すごいなの」
子は満面の笑みで続けた。
「インターネット関係の仕事してて、毎すごく稼いでるの。結婚したら仕事を辞めて、専業主婦になってほしいって」
「へえ。よかったね。おめでとう」
私は素直に祝った。
好きなと結婚し、活にも困らない。それなら幸せなことだとった。
ところが、子は私の「おめでとう」だけでは満できなかったらしい。
「やっぱり結婚するなら甲斐性のある男じゃなきゃね」
「甲斐性がないよりは、ある方がいいのかもね」
「実乃里もくいい見つけなよ」
「まだいいかな。仕事が楽しいし」
私はし考え、付け加えた。
「そんなにお持ちじゃなくても、緒にいて楽しいがいいな」
その瞬、子の表が曇った。
「そういうのって、世では負け組っていうのよ」
「世がどう言おうと、私は気にしないよ」
なぜ自分の幸せを決めるのに、いちいち世の評価が必なのか。
私には昔から理解できなかった。
けれど子にとって、よりであることはとてもだったらしい。
子は会社を辞め、派な結婚式を挙げた。
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披宴も豪華で、婚旅は国の級リゾートだった。
しばらくすると妊娠のらせが来て、さらに産報告が届いた。
まれたのは男の子だった。
名はリオン。
赤ちゃんを見にった、子は疲れた顔をしながらも得そうに笑っていた。
「やっぱり女はいうちに子供産んだ方がいいのよね」
相変わらずだった。
けれど、その幸せはく続かなかった。
産しばらくして、子から連絡が来なくなった。
子育てが変なのだろうとっていたところ、子の実くにむ元同級から話が入った。
「実乃里なら聞いてるとったんだけど……子、婚したらしいよ」
私は何もらなかった。
むしろ私より、その同級の方が詳しかった。
子の夫は面こそ良かったものの、女性関係が派で、借も繰り返していたらしい。事業もうまくいかなくなり、活がちかなくなった末に婚したという。
幼いリオンを連れ、子は実へ戻った。
私は変だっただろうとった。
けれどこちらから連絡はしなかった。
子が私から同されることを、何より嫌がる気がしたからだ。
親友なのにたいと言われれば、そうなのかもしれない。
それでも当の私には、距を置くことが子に対する番の気遣いにえた。
子が婚した頃、私は25歳だった。
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その、私は川正義と結婚した。
正義は私より3歳で、父親が経営するアパレル副資材の会社に勤めていた。ボタンやファスナー、裏、ハンガー、包装資材などを扱う会社で、正義は営業として各の縫製を回っていた。
私たちは仕事を通じてりった。
正義は穏やかで誠実なだった。
映画や音楽の趣もい、緒にいて無理に話題を作らなくても落ち着けた。それまで結婚にい憧れを持ったことのなかった私が、「このなら」とえた相だった。
正義は父親の腕として営業と経営を学び、いずれ会社を継ぐ予定だった。
結婚式へ子を呼ぶかどうかは迷った。
婚してもない子に、私の結婚式の招待状を送ることが嫌にならないか配だったからだ。
それでも代から付きいが続いていた相ではある。
悩んだ末に招待すると、子は席した。
「おめでとう、実乃里」
披宴で会った子は笑っていた。
「独ってタイプかとってたけど、ったよりかったわね」
「ありがとう」
「結婚っていろいろ変よ。実乃里はうまくいくといいわね」
そのの子はし寂しそうにも見えた。
私は彼女の婚について触れなかった。
ところが結婚式をきっかけに、子から再び連絡が来るようになった。
そして結婚から約1、私は妊娠した。
体調を見ながら、できる範囲で仕事も続けていた。
その話を聞きつけた子は、私以にんでいるような勢いでがへやってきた。