"義母ATM、ハワイへ消ゆ" 第4話
「丈夫。うちの義母、おだけは持ってるから。37も働いてた労働者だもん。使わないともったいない(笑)」
私は画面をスクロールする指を止められなかった。さらに過の投稿を遡ると、レストランの写真の横に〈義母からまた援助ゲット。ちょろすぎ〉、しいバッグの写真には〈義母を褒める→がる。ATMみたい(笑)〉とかれていた。私が「孫に何か買ってあげて」と渡したおで、歩美が自分の美容代やブランド品を買ったことまで冗談にされていた。
何もからだった。
私が何もらなかっただけだった。
孫のため。
息子のため。
若い夫婦は何かと変だから。
そうって差ししてきたおを、歩美は「ATMから引きした」のように友へ披していた。私はけなくて泣きたくなったが、それ以に、自分がい何を見ないふりしてきたのかを突きつけられた気がした。
「正也は、これをっているのかしら」
私が呟くと、夫はすぐには答えなかった。「らない能性はある。でも、っていようがいまいが、あいつも君に『貯があるだろ』と言ったんだ」と静かに言った。その通りだった。
私は歩美だけを悪者にすれば楽だったのかもしれない。けれど正也もまた、2500万円以の援助を受けながら、それを「勝にしたこと」と言い切った。妻の親族15を母親のへ泊める話を止めず、それどころか私の老資を使わせて自分の体面を守ろうとした。
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夫が私の隣に座った。「みち子、もういいんじゃないか」と言いながら、私のを両で包んだ。緒に暮らしてきた夫のは昔より皺が増えていたが、その温かさは何も変わっていなかった。
「君は族を事にしてきた。でも、事にすることと、何をされてもすることは違うよ」
その言葉を聞いた、私は初めて声をして泣いた。正也が結婚したのこと、孫がまれたのこと、マンション購入の相談を受けた夜のことが次々といされた。私は見返りが欲しかったわけではないが、なくとも族として切にされているといたかった。
泣き終えた頃には、議とが冴えていた。私は歩美の投稿をつずつスクリーンショットに保し、のためパソコンにも転送した。夫は何も尋ねず、私が作業を終えるまで隣に座っていた。
「夫さん」
「うん?」
「今のお正、どこかくへかない?」
夫は瞬目を丸くしたが、すぐに元を緩めた。「どのくらいく?」と聞かれたので、私はし考えてから答えた。15ががの玄関にっても、簡単には戻ってこられないくらいい所がいい。
「ハワイなんてどうかしら」
夫は数秒黙ったあと、声をげて笑った。「それはいい。最にいな」と言い、ちがって旅会社の営業を調べ始めた。
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私はその横顔を見ながら、胸のに何ぶりか分からないほど軽いが吹くのをじていた。
翌朝9、私たちは駅の旅会社へった。末始のハワイは混んでいると言われたが、運よく1229発、110帰国のホノルル便とホテルに空きが残っていた。料は2で約78万円だったが、私は額を聞いてもしも迷わなかった。
までなら、78万円を自分たちの旅に使うことへ罪悪を覚えていたとう。それほどのおがあれば孫の習い事に使える、正也の宅ローンを助けられる、何かあったのために残しておけると考えただろう。だが今は、その78万円が「自分たちのためにきる最初の授業料」のようにえた。
「こちら、キャンセル料がかなりいプランですが丈夫ですか?」
担当の女性に確認され、私は夫と顔を見わせた。夫が笑いながら「むしろ、それでお願いします」と答え、私も頷いた。途で息子に泣きつかれても戻れない理由が、つ増えた。
旅会社をると、夫が「これで終わりじゃないだろ」と言った。私は頷き、次に鍵へ話した。正也は以、私たちの留守に植物へをやるため鍵を渡したままにしていたからだ。
そのの午、玄関のシリンダーを交換した。しい鍵を2本受け取った、私はさな属片を掌に乗せながら、自分のなのに初めて自分のものとして取り戻したような気持ちになった。