"近道看板の逆襲" 第8話
は息子をたい目で見た。
「私はだいぶに退院している」
「え?」
「おはにも顔をさん。病院へ見いにも度も来なかった。らなくて当然だろうな」
は目を泳がせた。
「いや、俺もいろいろ忙しくてさ。父さんのことは配してたんだよ」
「嘘をつくな」
い声だった。
それだけで、が黙った。
「おがな息子だということは、よく分かった。だが今はそんなことを言いに来たんじゃない」
は俺の方を度見た。
それからへ向き直る。
「お、平さんに相当迷惑をかけているそうだな」
「何言ってんだよ。迷惑をかけられてるのは俺だって!」
は自分のを指差した。
「こいつのせいで傷が入ったんだよ。父さんからも賠償しろって言ってくれよ」
「馬鹿者!」
のが響いた。
「それはおが勝に平さんの畑へ入ったからだろう!」
が固まった。
「な、なんでって……」
俺は事を説した。
「私の父とは同級です。父を通して、しから相談していました」
「は?」
「畑へ入らないよう、私は何度も注しました。それでもさんはやめなかった。その結果、娘まで怪をしたんです」
「そんなの嘘だ!」
「では、見てもらいましょう」
俺はスマートフォンを取りした。
画面には防犯カメラの映像が保されていた。
最初の映像には、のがトウモロコシ畑へ入っていく様子が映っていた。
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も記録されている。
入禁止の板をからりてす。
自分のを通した、板を端へ投げる姿。
次のの映像。
がしい案内板を持ってくる。
ご自由に通ください。
それを畑の入りへ設置する面。
さらに別のには、その板を見たらないが畑へ入っていく様子まで残っていた。
の顔が青ざめた。
「なんで……そんなものが……」
「あなたが畑を荒らしていると分かってから設置しました」
俺はを見た。
「もちろん、にも相談しました」
は苦しそうに頷いた。
「この目で見るまでは、私も半信半疑だった」
映像は続く。
キララが自転で帰ってきた。
のが畑からてくる。
娘が慌てて避け、転倒する。
接触の瞬も、完全ではないものの状況が分かる形で残っていた。
警察官の表が変わった。
俺はさらに再した。
そのの夜。
畑へ入っていく。
注板を通過する。
止まれる所で度止し、それでもさらにむ。
最の表示板へ接触する。
全て記録されていた。
「さん」
俺は画面を止めた。
「私はあなたのを傷つけようとしたわけではありません」
「嘘つけ!」
「今回の案内は、あなたを危険な所へ誘導するためのものではありません。畑の作物がある所からし、途で止まれる所へ案内しただけです」
俺が番欲しかったもの。
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それは、が自分ので私へ入り続けている証拠だった。
「あなたが板を無して畑へ侵入するところを、記録したかったんです」
は何も言えなくなった。
は拳を震わせていた。
「この馬鹿息子が……」
方、警察官もらかに態度を変えた。
回はの言い分ばかり聞いていた。
だが映像が残っている以、今回は曖昧に終わらせられない。
俺は軽トラックの方も示した。
「のにもカメラがあります」
がこちらを見た。
その顔が引きつる。
の軒に設置した防犯カメラ。
畑への侵入が続いた頃から、のための周囲にも取り付けていた。
映像には、数分の様子が残っていた。
たちがのへ来る。
そのうちの1が軽トラックのくへく。
そして窓ガラスが割れる。
誰が直接をしたかまで確認できる角度だった。
「こんなものまで……」
は呟いた。
警察官が咳払いをした。
「さん。署まで同してください」
「は?」
「事を詳しく伺います」
「何言ってんだよ」
は警察官の腕を振り払おうとした。
「捕まえるのはこいつだろ!」
「暴れないでください」
「俺が誰だか分かってんのか!」
これまで散々使ってきた言葉だった。
の息子。
だから何をしても許される。
は本気でそうっていたのだろう。
だが当のは、息子を助けようとはしなかった。
「警察官」
は静かに言った。
「息子には、法に従った処分をお願いします」
「父さん!」
の顔が歪んだ。
「どうにかしてくれよ!」