"午前3時の離婚届" 第5話
「あなたは晩に帰らなくて、携帯の源まで切れてる。私が結婚記に贈った計と同じものが、さんのホテルにある。それなのに私が数分踊ったら責めるの?」
俊介が画面を見た。
表が変わった。
「これは俺の計じゃない」
「まだ嘘をつくの?」
「本当に違う」
「そのモデル、本に数本しか入ってないのよ」
「裏の刻印は見えるのか?」
私は止まった。
確かに。
私が贈った計には、裏へ俊介のイニシャルを入れてある。
写真には裏面が写っていない。
「じゃあ計は違うとして」
私は言った。
「さんが帰ってきたに、あなたが連絡能になったのは?」
「会社にいた」
「証拠は?」
「監カメラでも社員でも、好きなだけ確認しろ」
あまりに即答するので。
私のが揺れた。
しかし。
あの声が蘇る。
――ひとまず本へ戻ってこい。
――こっちのことは俺が何とかする。
「じゃあ、あの話は誰?」
俊介が黙った。
「だ」
その答えで。
胸の奥がたくなった。
「ほら」
「婚関係の類で、弁護士を紹介してほしいと言われた」
「そこまであなたが面倒を見る理由は?」
「事がある」
私は笑った。
「またそれね」
「何が」
「私には説する必のない事」
俊介がを閉じた。
私は彼のへ歩た。
「この3、ずっとそうだった」
声が震えた。
「私はあなたが何を考えてるのか分からない。何か聞けば仕事だから、必ないから、気にするな。
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私がになれば考えすぎだって顔をする」
「美咲」
「黒髪が好きって言われたから黒くした。派なはの嫁にふさわしくないって言われたから着なくなった。お義母さんの言う通り仕事も辞めた」
涙がた。
今度は止まらなかった。
「それでもりないとってた。あなたが私に優しくないのは、私がもっと良い妻になれてないからだって」
俊介がかなかった。
「でもさんには違った」
私は続けた。
「写真のあなたは笑ってた。話でも優しかった。あなたがたいじゃなかったなら、私がこの3受け入れてきた全部は何だったの?」
俊介の顔に。
初めて。
痛みのようなものが浮かんだ。
「お」
い声。
「俺がおをみたいにしたかったとってるのか」
「違うの?」
「違う」
「じゃあ何なの?」
俊介は答えなかった。
それが。
私には答えに見えた。
「もういい」
友子のを取った。
へ向かう。
俊介は追いかけなかった。
をる直。
背から声がした。
「曜の朝、く」
が止まった。
「婚の続きに?」
「そうだ」
胸が痛んだ。
覚悟していたはずなのに。
本当に彼のから聞くと。
息ができないほど痛かった。
私は振り返らずへた。
がっていた。
その夜。
俊介は婚に同した。
なくとも。
私はそう信じた。
だが彼はをた直、宮本へつだけ指示をしていた。
「田の過3ヶのSNSを全部調べろ」
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そして。
しを置いた。
「俺にだけ見えていない投稿がないかも確認してくれ」
翌朝。
俊介は自宅へ戻った。
文子と弓はリビングでお茶をんでいた。
「美咲さんに会ったのね?」
文子は息子の顔を見ると、ほっとしたように言った。
「曜に終わるんでしょう。あなたもこれで――」
「誰が母さんにを払えと言いました?」
声のたさに。
文子の言葉が止まった。
「美咲さんが自分から求したのよ」
「だから?」
「財産分与されたら、もっときな額になる能性があるでしょう。1億2000万円で終わるなら――」
俊介は。
乾いた笑いを漏らした。
「3、母さんは美咲に3000万円を渡して俺かられろと言いましたね」
文子の顔が張った。
「過ぎた話でしょう」
「あの、あいつは受け取らなかった」
「今は受け取ったわ」
「が同じだといますか?」
俊介は母親を見た。
「3は、俺が守ると信じていたから受け取らなかった。今回は、このと度と関わりたくないから受け取ったんですよ」
弓が割って入った。
「でも、お兄ちゃんだって美咲さんのこと好きじゃなかったでしょう?」
俊介がゆっくり顔を向けた。
「誰が言った」
「だって、みんなってるじゃない。お兄ちゃんが本当に好きだったのはさんだって」
「誰がそう言ったんだ」
弓が黙った。
文子が眉を寄せる。
「俊介。今さらを張るのはやめなさい。
学代、あなたがさんを切にしていたことくらい私だって――」
「をしたことは度もありません」