"ガジュマルの根が暴いた夜" 第7話
治療費が必だった。
活にも余裕がなかった。
「普通の廃棄物じゃないことは分かっていました。でもが必だった」
夜。
指定された施設へくと、に3が横たわっていた。
健。
美玲。
。
田はそこで初めて、の遺体を処理するよう命じられたことをった。
「焼却炉に入れろと言われました」
田の声が詰まった。
「全部、跡形もなくしろと」
恵美は黙って聞いていた。
「最初は……やるしかないとった」
息子を救うが必だった。
断れば自分までどうなるか分からない。
田は械へを伸ばした。
その、健の顔が見えた。
「っているだったんです」
数。
田の息子が夜にをしたことがあった。
財布にはほとんどがなく、病院の受付でち尽くしていた。
そこへ偶然通りかかったのが健と美玲だった。
事を聞いた2は、迷わずを差しした。
「返さなくていいです」
健はそう言った。
「子供を先に診てもらってください」
名さえきちんと名乗らず、2は帰っていった。
田はになって、所のから夫妻だとった。
その恩が、今目のでたくなっている。
「できませんでした」
田は泣いた。
「どうしても、炉のスイッチを押せなかった」
さらにさなを見ると、もう何もできなくなった。
田は遺体を施設から運びす決をした。
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夜。
自分の軽トラックへ3を乗せ、古寺へ向かった。
「寺なら……せめてしはらかに眠れるとった」
目を避けて裏庭へ入り、ガジュマルの根元を掘った。
3を並べて寝かせた。
族が最までれないように。
のワンピースが乱れていたので、田はを払ってえた。
その、ポケットにさな裁縫具があることをいした。
「息子のにいつも縫っていたんです。梅のを」
に関わるで、無事を願う印。
田はのワンピースの裾へ、さな梅のを縫った。
「せめて、向こうで怖いいをしないようにって」
埋葬を終えると、田はそので何度もをげた。
そして数、族を連れて京都をれた。
「警察へこうとはわなかったんですか」
恵美が尋ねると、田は目を閉じた。
「怖かった。息子まで殺されるとった」
その息子はにくなった。
「罰が当たったんだといました」
「それは違います」
恵美は静かに言った。
田は首を振る。
「私は犯罪にを貸した。逃げた。それは事実です」
そしてちがると、寝へ向かった。
戻ってきたには、赤い布で包んださな箱があった。
箱をける。
に、紺のボタンが1つ入っていた。
「これは?」
「遺体を運びした夜、施設ので拾いました」
田は答えた。
「吉田のところから来ていた男が2いました。
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そのどちらかのから落ちたんだといます」
恵美はボタンを受け取った。
田は15、このさな証拠を捨てずに持ち続けていた。
ボタンの調査が始まった。
見すると、どこにでもありそうな紺のスーツ用ボタンだった。
しかし専業者へ照会したところ、15以に京都内のが量だけ使用していた種類だと分かった。
当の販売記録は完全ではなかった。
それでも警察は、そのを利用していた物を絞り込んでいった。
やがて2の男が浮かんだ。
通称、龍。
そして虎。
2は1990代初、京都で裏社会の仕事を請け負っていた物だった。
表向きには会社員や自営業者として暮らしながら、を受け取って脅迫や暴力為をっていたとみられている。
吉田敬吾との接点も確認された。
朝建設の関連会社を通じ、複数回が流れていた。
15。
龍は病気と事故の遺症で半が自由になり、子活を送っていた。
虎はさな煙を営み、かつての勢いは失っていた。
恵美は2を同に任同させた。
そして別々の取調へ入れた。
最初に向きったのは龍だった。
恵美は声をさなかった。
証拠を気に突きつけることもしなかった。
机のへ録音を置き、田の供述の部を再した。
「女の子はピンクのワンピースを着ていました」
田の震えた声が流れる。
「目がしいているように見えて……私は、どうしても焼けなかった」
龍の顔が引きつった。