"アクセル細工の報い" 第1話
夜1をし回った頃、枕元に置いていたスマートフォンがく震えた。眠りの浅かった私はすぐに目を覚まし、暗い寝ので画面を確認した。
表示されていたのは、2週ほどにガレージへ設置した防犯カメラからの通だった。のきをしただけらせる設定にしていたため、こんなに反応するのはらかにおかしかった。
隣を見ると、夫の翔太がいない。
嫌な予が胸の奥に広がり、私は布団のでスマートフォンを握りしめたまま、防犯カメラのリアルタイム映像をいた。
そこに映っていたのは、翔太だった。
周囲を何度も確認しながらガレージへ入り、私ののにっている。翔太はしばらく体を眺めた、ゆっくりとフロント部分をけた。
何をしているのか。
私は息を潜めたまま画面を見つめた。
翔太は元に持っていたさな容器のようなものを使い、エンジン周辺に何かをしていた。その、運転席側へ回るとドアをけ、元のアクセルペダル付を何度も確認している。
防犯カメラだけでは、具体に何をしているのかまでは分からなかった。
しかし、ただを眺めに来たわけではないことだけはらかだった。
何度か作業を繰り返した翔太は、最に周囲を確認すると静かにを元の状態へ戻した。
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そして何事もなかったようにガレージをていった。
私は急いでスマートフォンの画面を消した。
数分、寝のドアがいた。
翔太は音を忍ばせながらベッドへづき、私が眠っているとったのだろう。何も言わずに布団へ入り、そのまま背を向けた。
私は目を閉じたまま、のだけで呟いた。
らないふりをしよう。
今ここで問い詰めても、きっと翔太はごまかす。何をしたのかを確認し、証拠を揃えた方がいい。
そう考えた私は、眠れないまま朝を迎えた。
翌朝、いつもより嫌のいい翔太がキッチンへ入ってきた。
「穂、今は買い物にかないの?」
私はコーヒーを入れながら、何でもないように振り返った。
「買い物?」
「来週分の材とか買っておいた方がいいんじゃない? 午から気が崩れるらしいし」
自然なほど楽しそうだった。
普段の翔太なら、私が買い物へこうがくまいが興を示さない。休はソファでスマートフォンを眺めるか、テレビを見るだけで、荷物を持つためについてきてくれることさえほとんどなかった。
それなのに今は、やけに私をさせたがっている。
「そうね。でも掃除と洗濯が終わってからにするわ」
「今った方がいいんじゃない?」
「どうしてそんなに急かすの?」
私が笑いながら尋ねると、翔太の表が瞬だけ固まった。
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「別に。気が悪くなったら面倒だとっただけだよ」
「だったら緒にってくれる?」
予していなかったのか、翔太は眉を寄せた。
「なんで俺が?」
「いつも私1でっているんだから、たまには付きってくれてもいいでしょう」
「でも穂、俺の飯は作ってくれないじゃん。その買い物に付きうなくない?」
その言葉を聞き、私はのでため息をついた。
「そうね。じゃあいいわ。で考える」
私はそれ以会話を続けず、洗濯を回しにった。
背で翔太が悔しそうに舌打ちした気がしたが、振り返らなかった。
それから30分ほど経った頃だった。
突然インターホンが鳴った。
モニターを見ると、玄関にっていたのは義父と義母だった。
「穂さん、いるんでしょ?」
義母がカメラへ向かって笑顔を見せていた。
私が玄関へ向かうより先に、翔太が慌ててちがった。
「父さんと母さん? なんで今……」
ドアをけると、2はへがろうとはせず、玄関にったまま話し始めた。
「実は今から、昔の会社の司のへ遊びにくんだ」
義父はそう言うと、靴箱のに置いてあった私のの鍵へを伸ばした。
「そこで穂さんのを借りたいとってな」
私は瞬、言葉を失った。
よりによって、昨の夜に翔太が何かをしたあのを。
「私のですか?」
「そう。今だけ貸してくれればいい」
「お父さん、ご自分のがありますよね?」
義父はし気まずそうに笑った。
「俺のはここへ置いていくよ。