"8年目の生マイク" 第8話
子をくかぶったまま、彼は震える声で言った。
「刑事さん。話したいことがあります」
は驚いた顔をしながらも、子を示した。
「座りなさい」
匠は子に崩れるように腰をろし、組んだを見つめた。
「僕が8、ぬほど隠してきたことがあります」
と佐藤の線が同に匠へ向いた。
匠は乾いた唇をいた。
「おばさんが失踪したあののけ方、僕はおばさんから話を受けました」
佐藤はボールペンを握った。
「何頃ですか」
「け方の415分頃です。寝ていたに携帯の着信音で目が覚めたので、違いありません」
の眉が狭まる。
「おばさんは何と言っていましたか」
匠の声が震え始めた。
「声がすごく震えていました。『匠、おばちゃん、すごく怖いの。ちょっと話だけして、すぐに帰ってくるからね』って。それが全部でした」
「怖い。それは誰が怖いというでしたか」
「僕もそのは寝ぼけていて分かりませんでした。でも、おばさんがあんなに怯えた声をしたのは初めてでした」
匠は震えるで顔を覆った。
「話を切った、何か変だとってかけ直したんです。でも、ませんでした。それきり、永に連絡が途絶えました」
はい声で尋ねた。
「なぜ8も黙っていたんですか」
匠の肩が震えた。
「1000万円です。あのおのせいです。あんなを借りたことがばれたら、僕が犯にされるんじゃないかって怖かったんです。
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僕は最なです」
匠の目は赤く充血していた。
「8ずっと、その罪悪で獄でした。おばさんの最の声を聞いたのに、何もできなかった自分が」
は匠の肩に軽くを置いた。
「鈴さん、勇気をしてくれてありがとう。今からでも正せばいい」
匠はふらつきながらちがった。
「おばさんにあの夜何があったのか、どうからかにしてください。お願いします」
匠がった、佐藤は勢いよくちがった。
「班、牛乳配達員の調をもう度見直すべきです。さゆりさんが怖がって逃げようとしていたなら、け方に必ずどこかへ向かったはずです」
翌朝、佐藤はの証拠品倉庫で、埃まみれの聞き込み記録を探しした。
黄く変したをめくっていた指が止まる。
「ありました。け方410分頃、牛乳配達員が本田さゆりさんを見た記録です」
が覗き込む。
佐藤は読みげた。
「U歩の入りで本田さゆりさんを見たが、U歩の方ではなく、反対側の宅の細いへ曲がって入っていった」
の目がった。
「そのの突き当たりには何がある」
佐藤は図を広げた。
「宅が終わって空きにます。そこに古い型倉庫が1つあります」
「所者は」
佐藤は登記簿を照会した。
画面を見たが止まる。
「本田正弘名義です。親から相続して、10以放置されている個倉庫です」
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は机を叩いてちがった。
「ビンゴだ。捜索令状を請求しろ。今すぐその倉庫をけるぞ」
倉庫の捜索から、事件は気にいた。
本田正弘名義の古い型倉庫は、放置されていたように見えた。扉の属部分は錆び、には埃がく積もっていた。だがを調べるうち、古い農具やに関する資料から、真岡町にある柿畑とのつながりが浮かびがった。
捜査はすぐに、真岡町のへ広がった。
2007325、鑑定結果が届いた。
発掘された遺骨のDNA分析の結果、本田さゆりの子どもたちと母系の遺伝子が99.99%致した。
はその通を受け取ると、しばらく無言でを見つめていた。
8。
ようやく、さゆりが見つかった。
取り調べで、は本田正弘の向かいに座った。
何も言わず、DNA鑑定の結果用をテーブルのに置く。
「真岡町の、あなたの柿ののから遺骨がました。DNA鑑定の結果、奥様の本田さゆりさんだと確認されました」
正弘の顔が、瞬で膏像のように固まった。
唇の端が、かすかに震え始める。
は腕を組み、正弘をじっと見据えた。
10分。
20分。
取り調べの計だけが無質にを刻んだ。
正弘はテーブルのの類から目をせなかった。表はどうにか平静を装っていたが、膝のに置かれた指先は抑えきれないほど震えていた。
は内ポケットから写真を取りし、彼の目のに置いた。