"20年目のマネキン" 第5話
本はリナの両親と由紀の話を聞いた。
「娘さんの習慣、交友関係、最の悩み、対していた相。何でも構いません。い当たることを教えてください」
緑は涙を拭きながら答えた。
「リナは真面目な子です。敵なんていません。薬物なんて絶対に使いません。怪しいと付きっている話も聞いたことがありません」
寿史もい声で続けた。
「子どもの頃からモデルになるのがでした。京で賃を払うために、ウェイトレスをしながら頑張っていました。毎週、必ず実に話してきました」
本は神聖モデルズの所をき留めた。
「今に事務所へきます」
そのの午3頃、本は相棒の刑事とともに宿のビルへ向かった。
4階にがり、受付係に警察帳を見せる。
「加藤リナさんの件で、事務所の責任者に話を聞きたい」
受付の女性はし表を張らせたが、すぐに奥へ消えた。
10分ほどして、本田剛が現れた。
落ち着いた男だった。
状況に対処することに慣れた専のように、正しい角度の笑顔を浮かべていた。
「警察の方ですね。どうぞ」
本田は刑事たちをさな応接スペースへ案内した。
本は質問を始めた。
「加藤リナさんは、927にこちらへ来ましたか」
「ええ、来ました。午4から、約40分ほど滞しました」
本田は淀みなく答えた。
「キャスティングはどうでしたか」
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「成功でした。彼女には能性がありました。専属契約の提案も考えていました。ただ、最終判断にはが必ですので、1週以内に連絡すると伝えました」
「彼女は何に帰りましたか」
「午5頃です」
「ていくところを見たは?」
「受付が見たはずです。予備キャスティングの撮自体は、通常どおり私1でいました」
本田は、キャスティングに撮した写真を見せた。
い背景のにつリナ。正面、横顔、斜め。様々な表。写真はプロらしく、そこに自然なものは見当たらなかった。
本は事務所のを確認したいと申した。
本田は躊躇せず同した。
スタジオ、控、オフィス、具。全てがさなモデル事務所として普通に見えた。材、類、化粧品、類、コンピューター。どこにも争った形跡はなかった。
廊の突き当たりの具も確認した。
箱が並び、棚があり、隅には保護カバーをかけられたマネキンが数体っていた。
本はそのを見渡した。
その、彼の目に特別な違は映らなかった。
刑事たちが帰る際、本田は名刺を差しした。
「リナさんが見つかることを願っています。もし現れたら、こちらにもらせてください。事務所としては、まだ彼女と仕事をしたいと考えています」
本は名刺を受け取り、無言で頷いた。
捜査は続いた。
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けれど、リナはどこにもいなかった。
本刑事は、リナをる全てのに話を聞いた。
レストランの同僚。隣の由紀。オーディション会でりった々。学代の友。潟の族。
誰もが同じようなことを話した。
静かで、友好で、真面目な女。
敵はいない。
危険な交友関係もない。
京での活は苦しいながらも、に向かって努力していた。
リナの座を調べると、最の取引は2002927午310分頃だった。鉄の切符を購入した記録が残っていた。
話会社の記録では、彼女の携帯話は午7頃に宿エリアで最に接続され、その、源が切られていた。以、再び波を拾うことはなかった。
本は神聖モデルズのビル周辺の防犯カメラ映像を確認した。
映像には、午358分頃にリナがビルへ入る姿が残っていた。黒いパンツ、いブラウス、バッグを肩にかけ、し緊張した表で入へ向かっている。
けれど、彼女がビルからていく姿は、どのカメラにも映っていなかった。
本はその事実に眉をひそめた。
ビルには表の入のほかに、裏と非常階段があった。彼は改めて捜索令状を取り、神聖モデルズの事務所に戻った。回よりも徹底に調べた。
壁、、倉庫、排、裏、非常階段、隣接する建物への通。
1階のコンビニ員、2階の歯科医院のスタッフ、3階と5階のテナントにも話を聞いた。
けれど、誰もリナがていく姿を見ていなかった。