"孫が暴いた毒の食卓" 第6話
そこからも量の眠薬が検されたということは、国彦は私だけでなく、陽太のことも危険にさらしていたということになる。
あまりの現実に、私は子の背もたれにをついた。
所が静かに言った。
「警察に連絡した方がいいです」
その、私のスマートフォンが鳴った。
画面には、国彦の名が表示されている。
私はその着信を見つめながら、激しい恐怖を覚えた。
「なくていいんですか?」
所が尋ねた。
私は首を横に振った。
「いいわ。きっと私の確認がしたいんでしょう」
国彦は、私が筑煮をべて倒れたかどうかを確認したいのかもしれない。
話にたら、私がきていると分かって落胆するのだろうか。
そう考えると、吐き気が込みげた。
着信はしばらく鳴り続け、やがて切れた。
所は真剣な顔で私を見た。
「これからどうするんですか?」
私は膝ので拳を握った。
「陽太のこともあるし、このままにはできないわ」
国彦と話をしなければならない。
直接、問いたださなければならない。
そうった。
しかし所はすぐに首を振った。
「危険です。眠薬のことがばれたと分かったら、どんなを取るか分かりません」
「分かってるわ。だけど、このままい通りにさせたくない」
所はしばらく黙っていたが、やがて静かに言った。
「分かりました。
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陽太君は私が預かります。もし危険をじたら、迷わず逃げてください」
「ありがとう」
私は陽太のにしゃがんだ。
「陽太、おばあちゃんはしに戻るわ。陽太はここで待っていて」
「おばあちゃん、危ないの?」
陽太の声が震えていた。
私は無理に笑顔を作った。
「丈夫。すぐ戻るから」
陽太は私のをぎゅっと握った。
「絶対戻ってきてね」
私はそのを包み込んだ。
「約束するわ」
夜遅く、私は1で自宅へ戻った。
のにつと、リビングの気がついていた。
国彦は、あと2張の予定だった。
それなのに帰ってきている。
私がんでいるか、確認しに来たのだろうか。
胸の奥が痛むほど苦しくなった。
それでも私は鍵をけ、のに入った。
リビングにいた国彦が、驚いた顔で振り向いた。
「どこにってたんだ? 陽太はどうした?」
私は玄関先で靴を脱ぎ、ゆっくりリビングへんだ。
「陽太はりいに預かってもらっているわ」
「そ、そうか」
国彦は落ち着かない様子で線を泳がせた。
私は彼の顔を見つめた。
「帰ってくるのは2じゃなかったの?」
「予定が変わったんだ」
声がわずかにずっていた。
私はく息を吸った。
「いつからなの?」
国彦は眉をひそめた。
「何が?」
「いつから、私を殺めようとしていたの?」
リビングの空気が、瞬で変わった。
国彦は瞬、何も言わなかった。
その、わざとらしく笑った。
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「何を言ってるんだ。俺が礼子を殺めるだなんて、ありえないだろう」
私はその笑顔を見て、もう以のようには信じられなかった。
「あなたが作った料理からも、サプリメントからも、眠薬が検されたわ」
国彦の表がくなった。
「なんだって? それは本当か?」
「とぼけないで。あなた以に犯はいないわ」
「俺は本当に何もらない。所の誰かにまれているんじゃないのか」
「いいえ。あなた以には考えられない」
国彦の目が細くなった。
「どうしてそう言い切れる?」
「筑煮は今朝あなたが作ったものよ。私がべるまで、誰も触れていないわ。それに、民の科学捜査研究所で調べてもらった。容器には、あなたの指紋しかてこなかった」
国彦は唇を噛みしめた。
「それが何だって言うんだ」
声にいらちが混ざった。
私はさらに言った。
「検された眠薬は、あなたが療内科で処方されているものだった。これでもまだらないって言うの?」
その瞬、国彦の顔から言い逃れの表が消えた。
「そこまで分かっているのか」
私は息をのんだ。
もう否定しない。
そのことが、何より恐ろしかった。
「どうして陽太までにかけようとしたのよ」
国彦は気な笑みを浮かべた。
「陽太だけ残ったら、かわいそうだろう」
「何ですって?」
「両親に先たれて、祖母までいなくなったら、陽太はを病んでしまうかもしれないだろう」
私はりで体が震えた。
「だからって、あの子まで巻き込むの? まだ5歳なのよ。