"消えた暖房と姑の末路" 第6話
義母は話越しに何か喚いていた。
だが私は構わず話を切った。
胸がすくような気持ちだった。
けれど、これで終わりではない。
翌、公平と私は、義母が寝泊まりしているホテルへ向かった。
ロビーの隅に座っていた義母は、公平を見つけるなりちがり、すがりついてきた。
「公平、誤解なのよ。エアコンを売るなんて、ゆかりさんの自作自演よ。私は旅にっていて何もらないの」
私は黙ってその様子を見ていた。
公平は母のをそっとし、静な声で言った。
「旅って、友達とったのか? 本当に?」
義母はすぐに答えた。
「もちろんそうよ」
その返事を聞いて、公平はいため息をついた。
「じゃあ、お袋はやっぱり嘘つきだな」
義母の顔が固まった。
「親に向かって何を言うのよ」
公平はスマホを取りした。
そこには、義母が若い男性と緒に空港を歩く写真があった。
実は義母は、義父をくしたから、マッチングアプリでりった男性と遊ぶようになっていた。
私と公平は最初、何もらなかった。
義母はスマホを放さず、の理由も曖昧にしていた。私がパートにっているや、良が学から帰ってくる頃にを空けていたのも、その男性と会うためだった。
最初に気づいたのは、良だった。
放課、義母が化粧をして、らない男と歩いているところを何度も見ていたらしい。
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ある、良はその男がで迎えに来た面にも遭遇していた。
「おばあちゃん、その誰?」
良が尋ねると、義母は笑って答えた。
「私のお友達よ。良、1で留守番できるよね」
「うん」
「いい子だね。じゃあ、お母さんには、おばあちゃんがこのとかけたこと内緒にしてね」
そんな会話があったらしい。
しばらくして、良は議そうに私へ言った。
「おばあちゃんには、若い男のの友達がいるんだね」
その言葉がきっかけだった。
私は公平に相談し、公平は興信所に調査を依頼した。
調査の結果、義母が若い男に入れ込んでいることが分かった。
だけではなく、義父の遺産の部までその男に貢いでいた。さらに、額の借もあった。
ブランドのスーツ、計、宝。
額な買い物の履歴が義母のスマホには残っていた。義母は私たちに気づかれないよう注していたつもりだったのだろうが、すでに証拠は揃っていた。
今回のハワイ旅も、友達とったのではない。
その男性とっていた。
旅代は義母が全額支払い、借はさらに膨らんでいた。
ホテルのロビーで、公平は調査資料の部を義母に見せた。
「これでも友達とったって言うのか?」
義母の顔が変わった。
「寂しかったのよ……許してちょうだい」
義母はすすり泣くような声をした。
けれど、その涙はらかに嘘泣きだった。
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公平の堪忍袋の緒が切れた。
「しかも、ゆかりにも嫌がらせしてただろう」
義母は慌てて首を振った。
「悪かったわ。もうしないから」
私はその言葉を聞いても、何もじなかった。
分、本から反省しているわけではない。
許されるために謝っているだけだ。
公平は静かに言った。
「お母さんには、あのも具も分相応だったんだ。だからもう処分したよ」
それは、義母が私に言った言葉をそのまま返したものだった。
エアコンなんて贅沢。
毛布にでもくるまっていろ。
義母はそのに気づいたようで、がっくりとうなだれた。
それでも彼女は、最まで自分を正当化しようとした。
「だって、ゆかりさんは仕事もしないで、ゆっくり子育てしていたから羨ましかったのよ」
私は言葉を失った。
義母は公平がさい頃、毎のように義父にられていたと言った。
事ができていないと責められた。
公平のテストの点が悪いと、「しつけがなっていない」と鳴られた。
私は驚いた。
あの義父が、そんなことをしていたのか。
けれど公平は首を横に振った。
「違う。母さんが内緒で友と旅にったり、俺が勉したいのに連れ回して自していたりしたからだろう」
義母はなおも言い募った。
「そんなことないわよ。とにかく公平には、くこのサボり嫁と婚してほしかったの」
その言葉を聞いた瞬、私は力が抜けそうになった。