"白いドレスの告白" 第9話
自宅に佐藤が訪れた、京子は玄関先でち尽くした。
「田さん……いえ、田さん。しお話を伺いたいのですが」
京子の顔が真っ青になった。
佐藤は静かに告げた。
「佐藤美智子さんの遺体が見つかりました。8、あなたが最に緒にいた所のくです」
京子はっていられず、そのに座り込んだ。
田が慌てて妻を支えた。
佐藤の声は静かだった。
しかし、逃げを塞ぐさがあった。
「警察署で、もう度詳しくお話を聞かせてください」
警察署の取調で、京子は佐藤と向きって座っていた。
8と同じ質問が、再び投げかけられた。
しかし今回は、状況が違った。
美智子の遺体が見つかっている。
結婚式での独り言を聞いた証もいる。
佐藤は元の資料を閉じ、京子を見た。
「本当のことを話してください。あの夜、何があったんですか」
京子は俯いたまま、何も答えなかった。
佐藤は静かに続けた。
「結婚式の、あなたは化粧で何と言いましたか。『美智子ちゃん、ごめんなさい。私がやったこと』。あれは何をしていたんですか」
京子の肩が刻みに震え始めた。
佐藤は声を落とした。
「8、あなたはずっと苦しんできたんじゃないですか。罪悪に苛まれてきたんじゃないですか。今、話してください。本当のことを」
京子の目から、粒の涙がこぼれた。
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彼女は両で顔を覆い、しばらく声をせなかった。
やがて、震える声で言った。
「私が……私が、美智子ちゃんを……」
佐藤は静かにうなずいた。
「ゆっくりでいいです。話してください」
京子は何度も息をえ、8の夜のことを語り始めた。
あの夜、2で散歩にたこと。
展望スポットで、美智子が幸せそうに結婚の話をしていたこと。
そして、自分のので嫉妬と憎しみが膨らんでいったこと。
「美智子ちゃんは、ずっと幸せそうに話していました。結婚のこと、これからののこと。聞けば聞くほど、私はつらくなりました」
京子の声は震えていた。
「なぜ美智子ちゃんだけが幸せなのか。なぜ私はずっと惨めなままなのか。そうってしまったんです」
佐藤は何も言わずに聞いていた。
京子は続けた。
「代からずっとそうでした。美智子ちゃんはいつも輝いていて、私はいつもでした。同じ男子徒を好きになっても、彼の目には美智子ちゃんしか映っていませんでした。努力しても、どんなに頑張っても、私は美智子ちゃんには敵わなかった」
涙が頬を伝った。
「でも、美智子ちゃんのことを憎むことはできませんでした。彼女は優しくて、私にも親切でした。だから余計につらかったんです。憎めないのに、惨めさだけがきくなっていった」
京子は両を握りしめた。
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「同窓会で再会した、美智子ちゃんはまた幸せそうでした。都会で働いて、結婚も決まっていて。私は旅に誘いました。最に2だけで過ごすが欲しかった。でも旅も、美智子ちゃんはずっと笑顔で、ずっと輝いていました」
そして、あの展望台での言葉。
「京子ちゃんにも、素敵な会いがあるといいわね。きっと幸せになれるわよ」
その瞬、京子ので何かが切れた。
「私は、美智子ちゃんの背を両でく押しました」
取調の空気がくなった。
京子は震えながら言った。
「美智子ちゃんは驚いて振り返ろうとしました。でもバランスを崩して、柵を越えて崖に落ちていきました。鳴をげるもなかったといます。私は、そのにち尽くしていました」
佐藤が静かに尋ねた。
「そのは?」
「崖を覗きました。でも真っ暗で何も見えませんでした。『美智子ちゃん』と呼びました。でも返事はありませんでした。怖くなって、そのから逃げました」
京子は声を絞りすように続けた。
「旅館に戻って、部に入り、布団に潜りました。震えが止まりませんでした。これはだ、に違いない。そうおうとしました。でも現実でした」
翌朝、美智子は戻ってこなかった。
京子は嘘をついた。
「11頃、美智子ちゃんが1で散歩にた」
その嘘を、8守り続けた。
「毎、毎晩、美智子ちゃんの顔が浮かびました。
崖から落ちる瞬の驚いた顔が忘れられませんでした。何度も伊豆へきました。あの所を訪れて、美智子ちゃんに謝りました。