"中卒嫁の逆転婚礼" 第4話
私は台所の入りでを止めた。
「え?全然気にならなかったよ」
お義父さんは笑っていた。
けれど慎吾さんは、し腑に落ちないような声で「そうですか」とだけ返した。
ああ、やっぱり慎吾さんも気にしているのだ。
分かってはいたが、直接にすると胸がくなった。
私の学歴のせいで奈々ちゃんの結婚が破談になったりしたら嫌だ。悔しいけれど、慎吾さんに余計な悪印象を与えないようにしよう。
そう考えた私は、それから慎吾さんとはできるだけ距を取るようにした。
当たり障りのない会話だけをして、く関わらない。そうすれば、これ以悪い印象もつかないだろうとった。
しかし、しばらくして再び事件が起きた。
その、私はリビングの隅で、ネットショップの商品管理をしていた。季節商品の庫を確認し、注文内容を理していた、奈々ちゃんがトイレにった。
その瞬、慎吾さんが私のくに来た。
「それ、お仕事ですか?」
私は画面から顔をげた。
「ええ、そうです」
「フラワーアレンジメントを売ってらっしゃるんでしたっけ。それって副業みたいなものですよね。本業は何を?」
私は瞬、言葉を失った。
結婚の挨拶のに、お義父さんが説してくれたはずだった。それなのに全く覚えていない。いや、覚える気がなかったのだろう。
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「これが本業です」
できるだけ穏やかに答えると、慎吾さんはさく笑った。
「でも、お姉さん卒ですよね。社会保険や保証もないような仕事をしていて、じゃないんですか?」
胸の奥で、何かがさく燃えた。
「がないわけではありません。でも、将来困らないように貯もしていますし、仕事もきちんと広げています」
「そうは言いますけど、万がのことがあったらどうするんです?」
慎吾さんは声をくした。
「そんな趣に毛がえたような仕事でふらふらして、僕と奈々を頼ったりしないでくださいよ。何かあっても、それは学歴のないお姉さんの自己責任なんですから」
私は膝ので拳を握った。
「奈々ちゃんとあなたを頼るつもりはありません」
「本当ですか?これをに、そのがあったかなんてわないようにしてくださいよ」
なんて失礼ななのだろう。
言文句を言ってやりたかった。
けれど、慎吾さんは奈々ちゃんのでは優しい顔をしている。奈々ちゃんにこの本性をらせたい気持ちはあった。だが、結婚を楽しみにしている彼女の幸せを壊してしまう罪悪もあった。
お義父さんやお義母さんですら何も言っていない。
私が奈々ちゃんの結婚を引っかき回してはいけない。
そうい直し、私はできるだけ穏やかな顔を作った。
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「ご配ありがとうございます。でも丈夫です」
慎吾さんは満そうな顔をした。
その、奈々ちゃんがリビングに戻ってきた。
すると慎吾さんは、まるで別のように笑顔を作った。
「いやあ、佐さんのお仕事、いいですよね。自由で羨ましいです」
さっきと態度が全然違う。
本当にたちの悪い男だ。
そのも、私が制作した商品サンプルをリビングに置いていると、慎吾さんはそれをじっと見て言った。
「これ、売れるんですか?」
「ありがたいことに、売れていますよ」
私が答えると、慎吾さんは元だけで笑った。
「へえ。世のには変わったがいるんですね」
腹がった。
学歴について見されることは、ある程度覚悟していた。けれど、自分なりに誇りを持って続けてきた仕事まで否定されるのは、正直こたえた。
確かに私は会社員ではない。
資格が必な仕事でもない。
けれど、だからといって、ここまで言われる筋いはない。
こうして、私の慎吾さんへの苦識はににくなっていった。
それでも私は、美悟にもこのことを黙っていた。
奈々ちゃんの結婚を、みんながからんでいたからだ。
私さえしていればいい。
そうっていた。
けれど、結婚式当。
そのは、最悪の形で限界を迎えることになった。
奈々ちゃんと慎吾さんの結婚式は、し格式のいホテルでわれることになっていた。
当、私たち族は朝から準備に追われた。
お義母さんは淡いの留袖を丁寧にえ、お義父さんはいつもよりし緊張した面持ちでネクタイを直していた。