"SA で消えた妻 17 年目の真実" 第6話
「メモにあった物のを見つけました。会ってみますか?」
「もちろんです。」
その物は田という 60 代の男でした。当融を営んでいたそうです。
「1993 にそんな女が尋ねてきたことがありましたよ。」
田の証言は衝撃でした。
「その女、兄貴の保証になったって言ってました。兄貴が事業に失敗して返せなくなったから代わりに返すって。」
「兄貴?妻に兄弟はいませんが。」
「いえ、違いなく兄貴と呼んでいました。でもその兄貴ってのが夜逃げしちまってね。」
田の話によると、妻が誰かの保証になったが、その物がを返せずに逃げたため、妻が代わりに返済しなければならなくなったというのです。
「いくらだったんですか?」
「当ので 500 万円ほどでした。当にしてはでしたよ。」
500 万円。17 には本当に途方もない額でした。妻がで抱えられる額ではありません。
「それでその女性はどうなったんですか?」
「最初は返すと言っていましたが、そのうち連絡が取れなくなりました。だからこっちも諦めましたよ。」
「諦めた?」
「ああ、当は今みたいにきっちりしてませんでしたからね。まあ、なかったことにしたんです。」
田の話を聞いて、妻がなぜあんなにがっていたのか分かったような気がしました。きな借のせいで危険な状況に置かれていたのです。
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「その兄貴というの名、覚えていますか?」
「確かじゃないですが、佐藤だったといます。佐藤とか言う。」
に帰る、が混乱していました。妻に兄弟がいないことは私が番よくっています。ではその兄貴という物は誰だったのでしょうか?
その夜、妻の友たちの連絡先を探しました。17 も経っていましたが、連絡がつくがいるかもしれないとったのです。
ユキに話をかけました。
「ユキちゃん、俺だ。聞きたいことがあるんだ。」
「お兄さん、どうしたんですか?急に。」
「ミキが佐藤というをっていたかな?兄貴って呼ぶような。」
話の向こうでユキがしばらく考えているのが分かりました。
「あ、もしかして佐藤社のことですか?」
「佐藤社?誰だ?」
「それは姉さんがしだけ働いていた会社の社さんです。姉さん、そののこと兄貴って呼んでましたよ。」
ついにがかりが見え始めました。妻には隠された過があり、それが最終に妻を危険に落とし入れたのです。
ユキの話を聞いてすぐに詳しいことを尋ねました。
「その佐藤社というについてもっと教えてくれ。」
「姉さんが結婚するにしだけ務めていた会社の社さんです。貿易会社だったといます。」
「貿易会社… 妻がそんなところで働いていたのか。」
「はい。結婚に 1 ほど。姉さん、そののこと本当に慕っていました。
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父親みたいにって言えばいいのかな?」
初めて聞く話でした。妻が私に度も話したことのない過でした。
「そののフルネームや会社名を覚えているかい?」
「さあ、佐藤だったかな?会社名は覚えていませんが、宿にありました。」
翌、すぐ刑事に連絡しました。
「佐藤という物を探してください。1990 代初、宿で貿易会社を経営していた物です。」
「わかりました。調べてみましょう。」
4 、伊藤刑事から驚くべきらせが届きました。
「佐藤を見つけました。しかしこの男、1994 に詐欺容疑で逮捕されていました。」
「詐欺?」
「貿易会社は表向きで、実際にはマルチ商法を働いていたようです。被害者は数百にります。」
伊藤刑事と緒に佐藤に会いにきました。彼は現さな堂を経営していました。60 代半の痩せた男で、私たちを見るなり慌てた様子が歴然でした。
「1993 にこの女性をごでしたか?」
妻の写真を見せると、佐藤の顔が真っ青になりました。
「この、なぜ探しているんですか?」
「私の妻です。17 に失踪しました。」
佐藤はしばらく言葉を失っていましたが、やがてをきました。
「申し訳ありません。本当に申し訳ありませんでした。」
「何が申し訳ないんですか?」
「あの、私が、私が悪かったんです。」
佐藤の告は衝撃でした。彼は 1993 に事業が失敗すると、妻に助けを求めたと言いました。