"他人と言われた娘" 第2話
「はい。緒に育った仲なんです。郎さんのおりいですか?」
「ええ。郎とは会社が緒で、僕の輩なんです」
何気ない会話だった。
けれど幸介の声は穏やかで、私の話を最まできちんと聞いてくれた。彼は名学を卒業し、流商社の営業部で働くいわゆるエリートだったが、それをにかけることはなかった。
私はそんなところに惹かれた。
交際が始まり、やがて私たちは婚約した。
幸せだけが待っているとっていた。
けれど幸介の実へ挨拶にった、私はで忘れられないほどの衝撃を受けることになる。
婚約の挨拶の、私は調したブルーのワンピースを着て、幸介と緒に義実へ向かった。
義父は数に病気でくなっており、義実には姑が1で暮らしていた。
玄関先でくをげる。
「初めまして。幸介さんとお付きいさせていただいております、井美優と申します」
姑は私をからまで眺めた。
「へえ。あんたが幸介の選んだね。素敵な女性を紹介したいって聞いていたから楽しみにしていたんだけど……ね」
いきなりの言葉に、私は息を呑んだ。
幸介がすぐにを挟む。
「母さん、何言ってるんだよ。挨拶に来たんだから落ち着いた装に決まってるだろ」
私はしだけした。
けれど姑の攻撃はそこで終わらなかった。
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「学はどちらかしら。やっぱり世の、学で仕事が決まるでしょう。この子も男も、男のお嫁さんも同じ名学なのよ。つまり、うちはエリート族なの」
姑はそう言って、私を値踏みするように見た。
私は膝のでを握りしめた。
「私は学にはっておりません。ただ、飾の専学を……」
「ちょっと幸介。この、学もてないの?」
姑は私の言葉を遮り、幸介に詰め寄った。
幸介は落ち着いて答えた。
「丈夫だよ。美優はそこらの卒よりずっと努力で優秀なんだから」
けれど姑はで笑った。
「世の、どこの学をたかで決まるのよ。あなたも名学をたから流商社に勤められているんでしょう」
その、姑は私の両親について尋ねた。
「ご両親は何をしているの?」
「父は幼い頃に、母は学代にくなりました」
「じゃあ、それからどうしていたの?親戚に育ててもらったの?」
「いえ、児童養護施設で……」
そこまで言った瞬、姑の目が見かれた。
「施設育ちなの?理で学歴なわけだわ」
その言葉は、まっすぐ胸に刺さった。
幸介がい声で言った。
「母さん、育ちは関係ない。美優は今まで自分の力で頑張ってきたんだ」
姑は聞かなかった。
「仕事は何をしているの?学歴で施設育ちなら、ろくな仕事じゃないんでしょう」
私は呼吸した。
「飾関係の仕事をしています」
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「飾?で『いらっしゃいませ』って言ってを売る仕事?それとも勤務?」
私はもう度説しようとした。
「売る方ではなく、作る方で……」
「ね。さらにレベルじゃない」
姑は勝ち誇ったように笑った。
幸介が私の仕事のすごさを伝えようとしても、姑は最まで聞かなかった。
「気くお母さんなんて呼ばないでちょうだい」
姑は最にそう言った。
「学歴でした仕事もしていないってことは、結婚したら幸介の収入に頼るんでしょう。そうなったら、私への毎の仕送りはどうなるの?」
その、私は初めてった。
幸介は社会になってから、暮らしの姑に仕送りを続けていたのだ。
幸介は姑を説得するように言った。
「母さん、丈夫。仕送りは続けるから。だから結婚を許してほしい」
こうして、形だけは結婚の許しを得た。
けれどその、姑が私の名を呼ぶことは1度もなかった。
数か、私たちは結婚式を挙げた。
けれど姑は席しなかった。
幸介は何度も「絶対に来てほしい」と伝えていた。私もこの式で、姑に私の仕事をきちんと見てもらうつもりだった。自分でデザインしたウェディングドレスを着て、言葉ではなく実物で伝えたかったのだ。
だが姑は来なかった。
そのことに、幸介はひどく落ち込んでいた。
それでも、式のに嬉しい会いがあった。
男嫁の美さんである。
美さんはすでに1目の子どもがいて、そのは2目を妊娠だった。