"何もしない姑の居場所" 第6話
ある、絹は俊也に言った。
「私、アパートを探そうとうの」
俊也は驚いた。
「どうして急に?」
「急じゃないわ。ずっと考えてた。リナさんに迷惑をかけてるもの」
「そんなことない」
「あるわよ」
絹は首を振った。
「もあるし、1で暮らしてみる。いつまでも甘えていられないでしょう」
俊也は何も言えなかった。
2週、帆はさなウェブデザイン会社の面接へった。職歴を聞かれ、期で辞めた理由も正直に話した。
「いませんでした。関係だったり、仕事内容だったり、いろいろです」
面接官は言った。
「うちもわないかもしれませんね。でも、うかどうかはやってみないと分からない。アルバイトから始めてみませんか」
帆は信じられなかった。
「本当ですか?」
「本当です。来週の曜から来られますか?」
に帰ると、帆は玄関できな声をした。
「ただいま。受かった」
リナは夕飯の準備をしていたを止め、駆け寄った。
「本当? おめでとう」
母と娘は抱きった。
絹も笑顔で言った。
「帆、すごいじゃない」
「おばあちゃん、ありがとう。おばあちゃんが話を聞いてくれたから、勇気をもらった」
絹はし涙ぐんだ。
その夜、4で卓を囲んだ。
俊也がグラスを持った。
「帆の就職と、母さんのしい活に」
「しい活?」
帆が聞くと、絹は静かに言った。
「来、アパートへ引っ越すのよ」
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帆は寂しそうな顔をした。
「寂しくなるね」
「々遊びに来るわ」
「うん。待ってる」
けれど、1暮らしは絹がっていたより厳しかった。
6畳1のアパート。荷物はなく、部はすぐに片付いた。族が帰ったあと、ドアが閉まると、部は急に静かになった。
絹はテレビをつけた。
いつもの報番組。
けれど音がきすぎる気がして、音量をげた。すると今度は静かすぎた。
夜、レトルトカレーを温め、1で卓に座った。
「いただきます」
誰もいない部で言う。
べてもがしなかった。リナのでは、いつも誰かの音があった。料理を作る音、俊也が帰ってくる音、帆がゲームをする音、テレビの音。
ここには、自分の咀嚼音しかない。
その夜、絹は布団ので携帯を握った。
リナに話したい。
けれど、もう遅い。迷惑だろう。
絹は携帯を置いた。
涙がこぼれた。
「何やってるんだろう、私」
1ヶが経つ頃、絹は限界だった。
事は適当になり、体も減った。ある、めまいがしてに倒れ込んだ。しばらくけず、ようやく携帯へを伸ばした。
119番ではなく、リナに話した。
「リナさん……」
「お義母さん、どうしたんですか?」
「倒れて……」
「今すぐきます」
リナは会社を退し、絹のアパートへ向かった。ドアをけると、絹がに座り込んでいた。
「お義母さん!」
「ごめんなさい」
「謝らないでください。
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救急を呼びます」
病院で検査を受けると、診断は栄養失調と脱症状だった。
医師は真剣な顔で言った。
「1では危ないですよ。誰かと緒にむか、介護サービスを考えてください」
帰りのので、リナは静かに言った。
「お義母さん、また緒にみましょう」
絹は驚いた。
「でも、迷惑を……」
「迷惑じゃないです。族ですから」
絹は泣きした。
「ごめんなさい。私、何もできない。だめなで」
リナはを止め、絹の方を向いた。
「確かに、以は変でした。でも今は違います。私たち、分かりえた気がします。お義母さんのさも、私のさも。完璧じゃない。でも、それでいいんだといます」
翌週、絹は再び俊也とリナのへ戻った。
「ただいま」
「お帰りなさい」
帆が迎えた。
「おばあちゃん、また緒だね」
「ごめんね。また迷惑かけて」
「迷惑じゃないよ。おばあちゃんがいた方が楽しいもん」
その夜、4で卓を囲んだ。
「今度はし伝ってくださいね」
リナが言うと、絹は頷いた。
「もちろん。できることはちゃんとやるわ。無理しない範囲で」
のルールは変わった。
絹はできるは器を洗い、洗濯物を畳み、掃除をかける。できないは休む。
帆も仕事から帰って、夕飯の準備を伝う。々、仕事を休むもある。それでもまた勤した。
リナは2に完璧を求めなくなった。
「今は疲れたから、にしましょう」
そう言えるも増えた。
俊也も変わった。週末は料理を作るようになった。