"眠らされた妻の録音" 第1話
義実に事へくたびに、私は異常なほどい眠りに落ちていました。
最初は、仕事の疲れがたのだとっていました。横浜にある財務コンサルティング会社で会計士として働く私は、27歳になった今も、決算期になると夜3まで会社に残ることがあります。数字と報告に囲まれ、緊張の抜けない々を過ごしていたので、体調を崩しても議ではありませんでした。
夫の優斗と結婚して、3になります。
優斗は建設プロジェクトの管理をしており、穏やかで面倒見のいいでした。義父は横浜建設局に勤めるのあるで、義母の鈴子さんは元の化学教師です。退職は買い物や庭の入れをし、夕方になると所の公園でエアロビクスをしていました。
結婚したから、義実には変わらない決まりがありました。
毎第1曜と第3曜は、どれほど忙しくても夫婦で義実へき、夕をべること。
この3、私は度もその習慣を破ったことがありませんでした。
最初の異変が起きたのは、4旬の夕の席でした。
その、義母は豚の角煮を作り、特別に薬膳スープも用してくれていました。義父は元のからに入れたという級な本酒までけ、卓の雰囲気はいつも通り穏やかでした。
私は会計監査のきなプロジェクトを終えたばかりで、体はし疲れていました。
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それでも礼儀として笑顔を作り、会話に加わっていました。
義父が私の椀に薬膳スープをたっぷりよそいました。
「希さん、たくさんべなさい。事務職の女性は貧血になりやすいからね」
「ありがとうございます」
私は両で椀を受け取り、半分以をみました。
最初は何も起きませんでした。けれど10分ほど経った頃、が急にくなりました。
普段の眠気とは違いました。誰かがのに綿を詰め込んだように、まぶたがくがってきます。の力が抜け、臓の鼓までゆっくりになっていくようでした。
箸を持ちげ、豆腐をつまもうとした瞬、首ががたがたと震えました。
「あなた、どうしたの?」
義母が私の顔を覗き込みました。
「急に……めまいがして」
私がそう答えると、義父は落ち着いた声で言いました。
「顔が悪いな。リビングの隣の客でし休みなさい」
優斗はすぐにちがり、私の肩を支えてくれました。
「希、丈夫?し寝た方がいいよ」
私は何も疑いませんでした。この2週、眠が続いていたのです。本当に過労で倒れたのだといました。
客のベッドに横になった瞬から、私の記憶は途切れました。
再び目を覚ました、スマートフォンの計は午347分を示していました。
眠るは午1230分頃だったはずです。
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3以、私は眠り続けていたことになります。
隣でスマートフォンを見ていた優斗が、私に気づいて笑いました。
「やっと起きた。まるでんだように寝てたよ」
「私、どれくらい寝てたの?」
「3以かな。血圧のは、体に良いものをべてもわないことがあるらしいよ」
優斗は冗談めかして言いました。
そのの私はまだがぼんやりしていて、く考えることができませんでした。
けれど支度をえようとした、私はブラウスのボタンが2つかけ違えられていることに気づきました。
しばらくそのにち尽くしました。
寝返りを打っているうちにボタンがれ、無識に掛け直したのかもしれない。
私はそう自分に言い聞かせました。
そのは、それ以考えないことにしました。
でも、もしそれが1度だけの来事だったなら、私は最まで気づかなかったかもしれません。
翌、まったく同じことが繰り返されました。
5の第1曜、私たちはいつものように義実へ向かいました。玄関をけると、台所から薬膳鍋のりが漂っていました。義母は笑顔で迎え、義父はリビングで聞をたたみながら私たちを迎えました。
「希さん、今は鶏の薬膳鍋よ。体が温まるから、たくさんべてね」
義母の声はいつも通り優しかったです。
私は笑顔で礼を言い、卓につきました。
義父は回と同じように、最初に私の器へスープをよそいました。