"橋の下で見つけた孫" 第8話
恩田は防犯カメラの映像をした。
子とマスクで顔を隠してはいるが、そこに映っていたのはゆかりだった。
「毒を訴えた画の女性も調べました。ゆかりの代の同級です。を払うから協力してほしいと頼まれたことを認めました。子どもの入院理由は毒ではなく、持病の喘息発作です」
証拠は集まりつつあった。
しかし、ゆかり自が直接命じた決定な類がりなかった。
膠着状態が続いたある、若林弁護士から話があった。
「裁判所まで来てください。なものを見つけました」
里子と剣太が向かうと、若林弁護士は3の婚調の記録を広げていた。
「見てください。これです」
彼女が指したのは、ゆかりの直でかれた1枚のだった。
そこには、こう記されていた。
「私は鈴剣太氏より正当な財産分与として員を受領したことを認め、今同氏に対して、いかなる名目であっても銭求およびそのの権利主張を切わないことを誓約いたします」
付は、ゆかりが剣太のから姿を消す3だった。
剣太をさせ、最のを絞り取るためにいたそのが、今、ゆかり自の首を締める最の切り札になろうとしていた。
若林弁護士は静かに微笑んだ。
「これで全ての駒が揃いました」
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里子はのコピーを握りしめた。
ゆかりが自ら掘った穴のさを、これからいらせるが来たのだ。
法廷へ向かう朝、里子は鏡ので支度をえた。
派ではないが、清潔で凛としたを選んだ。これは戦いなのだ。さを見せてはならない。
剣太は緊張で顔をこわばらせていた。里子は背をそっと叩いた。
「丈夫よ。あなたは1じゃない」
をる、美咲がさなを差しした。
そこには、太陽ので里子、剣太、美咲の3がをつないで笑っている絵が描かれていた。
「おばあちゃんを守るお守り」
里子はその絵を胸のポケットへしまった。
法廷で、ゆかりは黒いなスーツを着ていた。劇の母親を演じるつもりなのだろう。隣には弁護士が座っている。
最初にをいたのは、ゆかり側だった。
剣太からの暴力、里子からのいじめ、経済束縛。ゆかりは、耐えかねてをたれな母親だと語られた。
さらに、毒を訴えた女性も証として呼ばれた。彼女は涙ながらに、「息子が甘鈴の菓子で苦しんだ」と証言した。
記者たちのペンがる。
剣太は俯き、唇を噛んでいた。
里子はその肩にを置いた。
「顔をげて。嘘に負けてはいけないわ」
やがて、若林弁護士がちがった。
彼女はな物語には乗らず、1つずつ証拠を示した。
「まず、被告『甘鈴』の管理について。
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こちらが保健所発の証です。創業以来、毒の発は1度もありません」
次に提示されたのは、病院の診断だった。
「証のお子様の入院理由は毒ではなく、持病である喘息のい発作です」
証の女性は顔を変え、俯いた。
「さらに、この女性は原告・鈴ゆかりさんから銭を受け取る約束で、虚偽の証言に協力していたことが判しています。こちらが送記録です」
法廷内がざわついた。
ゆかりの指がくなるほど机の端を握りしめているのが見えた。
そして若林弁護士は、最の切り札をした。
「裁判。こちらが、3、原告本が署名したです」
彼女の声が法廷に響く。
「原告は鈴剣太氏より正当な財産分与として員を受け取り、今いかなる名目でも銭求および権利主張をわないと誓約しています。今この法廷での主張は、このに真っ向から反するものです」
さらに、ゆかりが投資に失敗して額の借を抱え、の成功をって銭目で帰国した証拠も示された。
「原告は娘へのから帰国したのではありません。銭目で帰国し、計画に誹謗傷をい、被告族にな被害を与えたのです」
ゆかりは真っな顔でち尽くしていた。
「違う……嘘よ……」
その声はく、誰にも届かなかった。
判決が言い渡された。
ゆかりの親権および財産分与に関する請求は棄却。
さらに、名誉毀損および業務妨害の事実が認められ、慰謝料の支払いが命じられた。