"犬吠埼に消えた三人" 第6話
1週が過ぎても、何も見つからなかった。
捜査員たちのに疲労が見え始めた頃、付で操業していた漁の網に、奇妙な布切れが引っかかった。
でふやけ、も形も崩れていたが、それは1990代の女性用防寒着の部と見られた。
鑑定の結果、その布切れから検されたDNAは、森妙子のものと致した。
捜索範囲は気に絞られた。
「布が見つかった半径1km以内を点に探せ」
斎藤の指示で、潜士たちは同じ域へ何度も潜った。
集捜索の3目、底の岩の隙から骨が引きげられた。DNA鑑定により、それは岡田代の骨であると確認された。
さらに1ヶ、のから渡辺順子の蓋骨が見つかった。
蓋骨には、ベッドの角にぶつかったという自と致する損傷が残っていた。
は、8沈黙していた真実を、しずつ陸へ返し始めたのだった。
20029、全国を震撼させた銚子の主婦3失踪事件の裁判が始まった。
検察は、川信子と渡辺正弘が、銭問題から渡辺順子をなせ、その遺体を遺棄し、さらに犯発覚を恐れて森妙子と岡田代をへ突き落としたと主張した。
弁護側は、最初のは偶発な事故であり、そののも恐怖によるものだったと訴えた。
しかし、遺体をに沈め、8も真実を隠し続けた事実は消えなかった。
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証言台にった遺族たちは、声を震わせながら語った。
「妻がどこにいるのか分からないまま、8を過ごしました」
「せめて、あののうちに本当のことを話してほしかった」
法廷はい沈黙に包まれた。
川信子は最終陳述で、くをげた。
「怖くて、卑怯な選択をしました。毎晩、3のを見ました。どんな罰でも受け入れます」
渡辺正弘もまた、消え入りそうな声で言った。
「妻を守るべき私が、最も許されないことをしました」
200212。
8にわたるい事件に終止符を打つ判決が言い渡された。
川信子に無期懲役。
渡辺正弘に懲役15。
裁判の声が法廷に響いた、遺族たちは泣き崩れた。びではなかった。りでもなかった。すぎるの果てに、ようやく真実へたどり着いた涙だった。
翌の、3の遺骨は族の元へ戻った。
戻ってきたのは、笑顔でも声でもなく、たい骨だった。
それでも族にとっては、8続いた宙ぶらりんの苦しみに、ようやく区切りをつけるための帰還だった。
199411。
くの々がしい希望を胸に初のを見げていたそので、3の女性は姿を消した。
30続いた友は、1000万円というので崩れた。
恐怖と保は、取り返しのつかない劇をんだ。
今でも正になると、犬吠埼にはくの々が訪れる。々は平線から昇る太陽にをわせ、しい1の幸せを願う。
けれど、そのの底には、かつてへ帰ることのできなかった3のしい物語が、今も静かに眠っている。
― 完 ―