みかん小説
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"「柿の木だけは切るな」――庭から出た四人の遺骨" 第11話

踏み破られた鉄と庫の底

京へ戻った渡辺は、夜けの京方検察庁へとび込みました。

当直の検事のに並べられたのは、科捜研が作成した純万の精密鑑定と、青森で鈴のから預かった遺言の自原案メモでした。 被害者の指骨に握りしめられていたキャップのシリアルナンバーと、犯直のまみれの刻が記された証拠。

検事は分い鏡を押しげ、類をい入るように見つめると、机を拳で叩きました。

「言い逃れのできない直接証拠だ。郎が犯現におり、翌朝に隠蔽作をっていたな証拠だ」

即座に京方裁判所へ緊急請求がげられ、午、裁判官の押印が類にされました。

『被疑者・郎 殺及び体遺棄罪 逮捕状発付』

午。 え切った濃がち込める田園調布の宅を、台の黒い捜査両が無灯で滑り込んできました。 が現滞している豪邸の、な鉄のに横付けされます。

「突入!」

渡辺の号令とともに、油圧カッターが鉄の頑丈なチェーンを噛み切りました。 バチンッという鋭い属音とともに巨なが押しかれ、防弾ベストを着込んだ刑事たちが敷内へ崩れ込みました。

玄関のガラスを破り、理の廊をで駆けがります。

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渡辺が階の主寝のドアを蹴破ると、ベッドの端にパジャマ姿で腰掛けていた郎が、驚愕の表で顔をげました。

「な、なんだ貴様ら! 法侵入だぞ!」

渡辺は迷いなく踏み込み、の細い腕を背へねじりげました。 たい属の錠が、老の両首にガチリと噛みわされます。

「郎、佐藤子さん母娘に対する殺容疑で緊急逮捕する!」

その、別を捜索していた鑑識班からきな声ががりました。 「係! 隠し庫からました!」

装部の奥の壁を破って現れた頑丈な庫から、さな赤いビロードの箱が運びされてきました。 蓋をけると、そこには、キャップを失ったままに鈍くる、本の万の胴体が横たわっていました。

科捜研が子さんの指骨のから掘りしたあの純のキャップと、寸分の狂いもなく噛みう、世界にたった本の特注万。 渡辺は万の胴体をの目のに突きつけました。

「おの万だ。被害者がぬ際、おの胸から命がけで奪い取ったんだよ!」

の顔から、完全に表が抜け落ちました。 老いた悪魔の喉から、ヒューッという掠れた呼吸だけが漏れしていました。

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