"離婚半年後、元義母が私の新居を奪いに来た" 第1話
トラックの轟音とかましい宣言
の爽やかな青空の、居のさな庭には、植えたばかりのハーブの苗が柔らかいに揺れていた。
昨、引っ越し業者に頼んで荷物を運び入れたばかりの庭付き戸建て。ダンボールがまだ半分ほど積みがっているリビングで、私は歳になる娘のユアと緒に、ようやく見つけたお気に入りのマグカップでお茶をんでいた。
「お母さん、お庭があるって本当にいいね。になったらさいビニールプール置けるかな?」
「もちろん。ユアが好きなおもたくさん植えようね」
母子きりでに入れた、願のがだった。これまでの苦労がすべて報われたような気がして、胸の奥がじんわりと温かくなるのをじていた。
その穏やかなを引き裂くように、のの細いから、けたたましい型トラックのバック音が響いてきた。
ピーッ、ピーッ、ピーッ、と鳴り響く子音。続いて、バタンとい扉がく音と、作業員たちの威勢のいい掛け声が聞こえてくる。
「何かしら、お隣さんのお荷物かしら」
私が湯呑みを置いてちがると、髪を入れずに玄関のインターホンが激しく連打された。
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン!
壊れんばかりの勢いで鳴らされる呼び鈴に、ユアがびくっと肩をすくめた。
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私は訝しみながらりで玄関へ向かい、ドアスコープを覗き込む。
そこに映っていたのは、派な柄のブラウスにを包み、きなサングラスをに乗せた見慣れた初老の女性だった。
元義母の智恵子だった。
「えっ……? どうしてここに……」
私が息を呑んだ瞬、からガチャガチャと力任せにドアノブが回された。鍵がかかっていると分かると、今度は分い製ドアをのひらでドンドンと叩き始めた。
「ゆいさん! いるんでしょ! くけなさいよ!」
ご所迷惑になるのを避けるため、私は咄嗟にチェーンをかけたまま数センチだけドアをけた。
「……お義母さん? 体何の用ですか?」
すると智恵子は、チェーンの隙から目を吊りげて鳴り散らした。
「何よその態度は! くけなさい! 引っ越しのトラックが待ってるのよ!」
「引っ越し……?」
理解が追いつかない私の隙を突き、智恵子は無理やり隙にを突っ込んできた。仕方なくチェーンをすと、彼女は私の肩を乱暴に押し退けて、同然の勢いで廊へとがり込んできた。
そのろには、きな具を抱えた引越し業者の作業員たちが、がかりで階段をがってこようとしていた。
「ちょっと! 勝に入らないでください!」
私が叫ぶのも無して、智恵子は廊をずかずかとみ、階の向きにある番当たりのいい畳へとを踏み入れた。
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そして、部の広さを値踏みするように見回すと、満げにをポンと叩いた。
「あら、当たりもいいし、庭も見ろせていい部じゃない。うん、今から同居ね。この番きな部でいいわよw」
を疑うような言葉だった。
得げに笑う智恵子は、階段でち往している業者に向かって、偉そうに指をパチンと鳴らして指示をばし始めた。
「お兄さんたち! ここに私のタンスとベッドを運んで! 割れ物の箱はクローゼットの側に入れてちょうだいね!」
作業員たちが「はい、失礼します」といタンスを持ちげようとした瞬、私のので警報が鳴り響いた。
「待ってください! 止めてください!」
私は作業員のに両を広げてちはだかり、必の形相で叫んだ。
「何をしてるんですか!? ここは私のです! 荷物を入れないでください!」