"夫の出張中に義両親が居座った――電話で判明した正体" 第13話
夜空を焦がすジャパニーズ
「待て、母さん! 置いてくなぁぁっ!」
老も転がるようにしてちがり、老婆の背を追って玄関へ崩れ込みました。 百キロの巨漢が、靴も履かずに靴と裸のまま、を蹴散らしてへびしていきます。
ドダダダダダダッ!!
ものすごい響きをてて、つの黒いが夜の宅の坂を転がるように駆けりていきました。
玄関のドアの隙からその様子を見届けていたメイが、したように呟きました。
「あ、本当に逃げてっちゃったね。 お母さんのと太陽作戦、成功だね」
「ええ、そうね。 力づくで引っ張るよりも、本ので全力疾させたほうが、はるかにくて疲れないもの」
私は微笑みながら、玄関先に落ちていた「黒いおにぎり」を拾いげました。
「でも、このままじゃ、また夜にこっそり戻ってくるかもしれないわね。 度とこの町にを踏み入れないように、最の押しをしておきましょうか」
私はエプロンを脱ぎ捨て、玄関をびしました。
その頃、クズノ夫婦は息をゼイゼイと切らしながら、暗いをがむしゃらにっていました。
「はぁ……はぁ……! ぬかとったわよ! あの嫁、本物のヤクザの姐さんだったなんて聞いてないわよ!」
「もう度と……頼まれたってあんな恐ろしいに戻るもんか! く駅へって、くのへ逃げるぞ!」
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老が振り返りながら叫んだ、その瞬でした。
夜空の向こうから、ヒュルヒュルヒュル……という甲い切り音が響いてきました。
「あれ……? なんかんできたぞ?」 老が夜空を見げました。
かりのを、放物線を描いてんできたのは――先ほどの、あのおにぎりでした。
「おにぎり……? おにぎりよね、お父さん!?」 「おにぎりだといたい! からおにぎりだといたい! でも、あのおにぎり、導線からがパチパチ散ってないかァァ!?」
「たまやーーーーっ!!」
私の投の掛け声とともに、の元に落ちた黒い塊が、凄まじい閃を放ちました。
ピカピカピカピカッ!! ドガガガガガガッ!!
夜のを昼のように照らししたのは、に激しく炸裂するの嵐と、けたたましい破裂音でした。 所の玩具で買っておいた、特サイズの連発ドラゴンの薬を詰め替えた、特製の目くらまし爆弾でした。
「ぎゃああああああああっ!!」
の断末魔の叫びが、夜空に霊しました。 激しい煙とに巻かれ、の着ていた私のパジャマと破れたワンピースが、綺麗さっぱり消しんでいきました。