"夫の出張中に義両親が居座った――電話で判明した正体" 第8話
形の告と図々しいき直り
自ら墓穴を掘った老は、ハッとを押さえましたが、すでに遅しでした。
「あちゃあ……やっちゃったわね、お父さん」 老婆はいため息をつくと、観したようにボリボリとを掻きました。
それまでの「義母」らしい猫なで声は消え失せ、ドスの利いた品な声に戻っていました。
「バレちゃったなら、もう隠してもしょうがないわね。 そうよ、私らはクズノよ。あんたらの両親の元ご所さんだよ」
き直った態度の老婆に、夫の政宗が画面の向こうから声を浴びせました。
『ふざけるな! 親のふりをしてのに居座るなんて、派な犯罪だぞ! そもそも、母さんたちの顔とそっくりだったのはどういうことなんだよ!?』
政宗のりの問いに、クズノの老婆はニヤリと気な笑みを浮かべました。
「形の力よ」 老婆は自分の頬をのひらでペチペチと叩いてみせました。
「あんたらの親から、毎のように息子の自話を聞かされてたのよ。 息子族は本で派に暮らしてて裕福だ、仕送りもしてくれるってね。 こっちは文無しで本に帰らなきゃいけないってのに、羨ましくて腹がって仕方がなかったわ」
老婆はポケットから枚の古い写真を取りし、私たちに見せつけました。 そこに写っていたのは、まったく別の、派な化粧をした痩せた女の姿でした。
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「あんたらの親がも本に帰ってないこと、息子族とも直接会ってないことをってたからね。 しかも政宗が期の張で波の届かない所へくって聞いて、閃いたのよ。 親の顔そっくりに物のプチ形をして、親孝のふりをして転がり込んでやろうってね!」
「せ、形……!? のに居座るために、顔を変えたの!?」 私は背筋にたいものがるのを覚えました。 楽をしての庭に寄するためだけに、そこまで狂気じみたにるがいるなんて。
「活のためなら何だってするわよ。元の顔のほうがずっと美だったのに、痛いいして損したわ。 でも、これからここで贅沢に暮らせるとえばい投資だったのよ!」
老婆はソファにくもたれかかり、きくを組み直しました。 その姿には、罪悪のかけらもありませんでした。