"夫の出張中に義両親が居座った――電話で判明した正体" 第2話
ぶりの義両親と繋がらない波
私の名は、蒼井(あおい)。歳の専業主婦兼パートタイマーです。 夫の政宗(まさむね)は、プラント建設会社に勤める真面目なサラリーマンでした。
そして、目のでが物顔にソファに沈み込んでいるのは、政宗の両親――つまり私の義両親のはずでした。 「はず」というのは、私自、このと顔をわせるのが実にぶりだったからです。
政宗の両親は、政宗が若い頃に仕事をリタイアし、本からくれた米の僻へと移していました。 結婚当初に度だけ挨拶にったきり、物理な距と差のせいで、冠婚葬祭の連絡すら滅に取りっていませんでした。
「むって……どういうことですか? まさちゃんからは何も聞いていませんよ!」 私が抗議すると、舅らしき老がドスンとテーブルを叩きました。
「政宗からはちゃんと許を取ったわよ! なあ、お父さん?」 「そうそう、政宗が『親孝したいから本に戻ってうちにんでくれ』って言ったんだ。なあ?」
は顔を見わせてニヤニヤと笑い、当たりのように茶をすすりました。
「ずっとそう言ってるの……。お父さんがいいって言ったから、今からここが自分たちのだって」 メイが震える声で訴えかけてきます。
まさちゃんが、私に何の相談もなく、こんなな同居を勝に許するはずがありません。
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夫は普段から族いで、何事もまず私とメイの見を最優先にしてくれるでした。
「確認します。今すぐまさちゃんに話をかけますから!」
私はスマートフォンを取りし、夫の番号をタップしました。 しかし、に届いたのはたい子音だけでした。
『おかけになった話番号は、波の届かない所にあるか、源が入っていないため……』
「あ、そうだ……!」 私は絶望な気分でスマホを見つめました。
夫の政宗は今、まさにの奥へ期張だったのです。 発、「通信インフラがまったくっていないジャングルの現にくから、Wi-Fiのあるきなにるまで数は連絡が取れない」と言っていました。
連絡がつかないこのタイミングを、まるで最初から狙い澄ましたかのように、は現れたのです。
「ほらね、繋がらないでしょ? 言った通りじゃない」 老婆がちがり、私を値踏みするようにからまで見ろしました。
「こうして私たちがわざわざを越えてやってきたってことは、政宗の許を得た証拠よ。 嫁のあんたは、今から私たちを全力で世話しなさい。よろしくね!」
「そんな……! 今はもう夜ですし、もないでしょうから泊まっていいですけど、には帰ってください!」 私の必の訴えに、はで笑いました。
「ああ、まあ、考えておいてあげるわ」
「うん、考えてはやるか。カッカッカ!」
はそう言い捨てると、ドカドカと客へ向かい、勝に押し入れから布団を引きずりしました。 これが、がを襲った悪の始まりでした。