"「このおばあちゃん、危ない」六歳の孫が見たもの" 第6話
ポケットからてきたもの
蛇田さんのを訪ねたのは曜の午だった。呼び鈴を押しても返事はなかった。曜も、曜も同じだった。
それなのに、所のの玄関には毎のようにお菓子が届いていた。
私のだけは、曜から度も訪ねてこない。蛇田さんが気まずくっているのかもしれないと考えると、胸が痛んだ。
曜の午、私はと庭の落ち葉を掃いていた。の向こうから蛇田さんがやってくるのが見えた。
「静子さん、こんにちは。今はミニどら焼きよ。ちゃんもいるのね」
蛇田さんは、いつものように笑顔を浮かべていた。
「蛇田さん、ありがとうございます。けれど、うちは本当に丈夫です」
「そんなこと言わないで。お孫さんにどうぞ」
蛇田さんが袋からさな菓子を取りした。そのは、し震えているようにも見えた。
「蛇田さん、毎お菓子を配って歩くのは変でしょう。私たちには、何も持ってこなくていいんですよ」
「静子さん、何度も言うけれど、私は丈夫なの」
が私のろから顔をした。
「あのお菓子、お払った?」
蛇田さんの顔から、血の気が引いた。
「!」
私はわず声をげた。は驚いたように肩をすくめた。
「そんなことを聞いたら失礼でしょう。ごめんなさいね、蛇田さん。子どもの言うことですから、気にしないでください」
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「そうよ、ちゃん。お菓子はおばあちゃんが買ったものよ」
蛇田さんは、笑顔を戻そうとしていた。
「そうだね。おでちゃんと買ったのよ。今は、スーパーで緒にお買い物しましょうか。ちゃんに、私がちゃんとおを払うところを見せてあげる」
その申しに、私はし戸惑った。
「そこまでしていただかなくても」
「いいのよ。の曜、昼に迎えに来るわ。坂ののスーパーで、緒に買い物をしましょう」
蛇田さんは、私たちの返事を待たずに帰っていった。
その、とめさんがのところまで来た。
「静子ちゃん、ひとつ聞いていいかい」
「はい」
「蛇田さんのお菓子、あれは本当にで買ったものなのかね」
「本はそう言っています」
「私も、ずっと黙っていたことがあるんだよ。蛇田さんはうちに来る、お菓子をポケットからすことがかった。の袋に入っているのを見たことがない」
「それは……」
「でも、それだけで何か言うわけにもいかないだろう。もらっておいて疑うのも違うとってね」
とめさんは、困った顔をした。
「分かります。私も、そういます」
「ちゃんが『おを払った?』って聞いた、あのの顔は真っ青だったね」
その言葉で、私の胸にが広がった。
「、蛇田さんと緒に買い物にきます。きちんと話を聞いてみます」
「うん。静子ちゃん、無理はしないでおくれ」
その夜、私はにもう度聞いた。
「、蛇田さんとスーパーへくのは嫌?」
は、私のを握った。
「ばあばがくならく」
「ばあばが緒なら丈夫?」
「うん。でも、ばあばの袋は持たないで」
私はの額を撫でた。
「分かった。ばあばの袋は、ばあばが持つね」