"正月、娘を家政婦扱いした義実家――私が下した決断" 第3話
事報告と見らぬ実への
悪のようない尽くし劇が終わったあと、賢は爪楊枝でシーシーと歯を鳴らしながら、いしたようにをきました。
「そうそう。今の末、から実に帰るから。そのつもりで準備しとけよ」 リビングのコタツに潜り込み、テレビを見ながら放たれたその言葉に、私は茶碗を洗うを止めました。
「……は? からって、あとじゃない。何の話?」 「何の話って、末始の帰省に決まってんだろ。正を実で過ごすなんて当たりのことだろ」
当然のように言い放つ夫の横顔に、カッとに血がりそうになりました。 「当たりって……私、末のシフトが入ってるのよ。美咲だって部活や宿題の予定があるし、なんで勝に決めるの?」
「もう母さんには『にく』って連絡してあるから。いまさら変更できるわけないだろ」 賢はスマホの画面から目をそうともせず、面倒くさそうにをヒラヒラと振りました。
「私には何の相談もなしに? あなたのお母さん、結婚の挨拶のときに度お会いしたきりなのよ? いきなり泊まりでくなんて、の準備も何もないじゃない」 「族になったんだから、気を使う必なんかないんだよ。あ、そうそう、母さんが『美咲ちゃんも連れてきていい』って言ってたぞ」
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その言い回しに、私は烈な違を覚えました。 「……『連れてきていい』って、どういうこと? 美咲は私の娘で、あなたの族でしょ? 来ちゃいけない理由でもあるの?」
賢はフッとで笑い、無神経極まりない言葉を投げつけてきました。 「だからさ、親戚連もみんなだから、血が繋がってない連れ子だってことくらい気にしないってことだよ。しろって」
胸の奥をたい氷の刃で刺されたような覚がりました。 「気にしない」という言葉の裏に透けて見える、底れない見しと選別識。
「美咲は連れ子じゃないわ。私の、そして私たちの娘よ。親戚にそんなに言われてるの?」 「いちいち言葉尻を捕らえるなよ! せっかく母さんが気を利かせて受け入れてやるって言ってんのに、文句ばっかり言うなよ! それとも、うちの母さんに逆らう気か?」
ただ程の相談をしていただけのはずなのに、なぜ義母に「従うか逆らうか」という極論になるのか。 賢にとって、自分の母親の言葉は絶対の掟であり、妻や娘の事など最初からにないのだということが痛いほど伝わってきました。
「美咲の予定を確認してからにするわ」 私がそう告げると、賢は吐き捨てるように笑いました。 「学のガキに予定なんざあるわけないだろ。ごちゃごちゃ言ってないで荷造りしとけよ」
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話しいにすらなりませんでした。 部で静かに教科を読んでいた美咲の元へき、申し訳ない気持ちで事を話すと、娘はし寂しそうに微笑みました。
「いいよ、お母さん。私、お留守番でもいいけど……お母さんでったら変でしょ? 緒にくよ」 歳の娘に気を使わせている甲斐なさに、涙がこぼれそうになりました。
そして。 に荷物を積み込み、私たちは速をって義実へと向かいました。 末の帰省ラッシュの渋滞に巻き込まれ、目のインターをりた頃には、すでに昼をきく回っていました。
古びた本のにが止まり、エンジンが切られました。 苦しいの空の、派な構えを見げる私の胃のあたりは、キリキリと音をてて痛み始めていました。