みかん小説
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"看護師を捨てた元彼、10年後に妹の名刺を踏みつけた" 第2話

ウブだった代と甘い罠

計の針を、数ほど巻き戻します。

私の名は、ヒナ。 実は決して裕福ではなく、く自して計を助けたいといういから、卒業は護学へ学しました。 国試験に格したは、総病院の病棟護師として無で働いていました。

夜勤が続けば活リズムは狂い、理尽な患者さんから鳴られることも常茶飯事。 肉体にも精神にもハードな仕事でしたが、患者さんから「ありがとう、助かったよ」と謝されるたび、胸の奥があたたかくなるようなやりがいをじていました。

当の私は、恋汰にはまったく縁がありませんでした。 男性とまともにをつないだことすらなく、休は疲れ果ててのように眠るか、妹と緒にくて美しいご飯をべにくのが唯の楽しみでした。

そんなあるのこと、護学代の友から「どうしても数がりないから」と、コンの穴埋めを頼まれたのです。

普段の私なら絶対に断るようなお誘いでした。 けれど、会に指定されたが、以からずっとってみたかった話題のイタリアンレストランだったため、私は「美しいパスタがべられるなら」と、軽い気持ちで参加を承諾してしまったのです。

気よりい気で参加したその席で、私の運命を狂わせる会いがありました。

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男性陣の真んに座っていたのが、当代半の志だったのです。

モデルのようにった筋に、涼やかな目元。 清潔のあるいシャツを着こなした彼は、どこからどう見ても目を奪われるような美男子でした。 恋経験のまったくないウブな私は、気れしてしまい、くの席からチラチラと彼の横顔を盗み見ることしかできませんでした。

ところが、そんな私に、志の方から積極に話しかけてきてくれたのです。

「ヒナちゃんって言うんだ? すごく笑顔がいね」 「護師さんなの? の命を助ける仕事なんて、めちゃくちゃ尊敬するよ」

聞きで、慣れた調子で私を褒めてくれる志。 男性からそんな甘い言葉をかけられたことのなかった私は、すっかりいがってしまいました。 コンが終わって連絡先を交換した頃には、私のは完全に彼に奪われていたのです。

けれど、恋慣れしていない私は、自分から連絡を入れる勇気などとても持てませんでした。 志からも数週まったく連絡がなく、「やっぱりあんな素敵なが、私なんかに本気配るわけないよね」と、諦めかけていたそのでした。

突然、志からスマートフォンにメッセージが届いたのです。

『久しぶり! 今度の曜、きりでかけない?』

度きりのコンの、音汰のなかった男性からの急な誘い。

今にしてえば、らかな違を抱くべきでした。 けれど、恋に盲目になっていた当の私にとって、それはからってきた奇跡のような幸運にしかえなかったのです。

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