"誕生日に姪を選んだ夫、3年後の再会で絶句" 第13話
血の涙と断絶の宣告
連絡を受けてから分、アウトレットモールのインフォメーションセンターに、兄夫婦が息を切らしながら駆け込んできた。
「百……! ……!」
兄と義姉は、ベンチに座っていた幼い孫娘たちを見るなり、そのに崩れ落ちるようにして抱きしめた。
『シンデレラ』と『アリエル』——それは百が自分の自己満のために勝につけた名だったが、兄夫婦はを『百(ゆり)』と『(ゆうか)』という、まれたに用していた真っ当な名で呼んでいた。
「じいじ……! ばあば……!」
歳の百ちゃんが、ようやくしたように祖母の胸にしがみついて泣きした。
義姉は孫娘の痛々しい髪を撫でながら、ぼろぼろと粒の涙をこぼした。
「ごめんね……ごめんね、百ちゃん……。こんなさな子の髪を染めたりして、本当にあの子は……親として何を考えているの……!」
兄は唇を噛み締め、りと悔しさで肩を激しく震わせていた。
私と勉くんは、先ほどフードコートで起きた来事のすべてを、ありのままに兄夫婦へ伝えた。尾と百が公衆の面で罵りい、子供たちを放りして逃げったこと。そして、百のから漏れた異常な言葉の数々を。
兄はく、くをげた。
「陽菜子……本当に、すまない。におを獄に突き落としただけじゃ飽きらず、今までこんなないをさせて……。
広告
勉先も、巻き込んでしまって本当に申し訳ありませんでした」
「お兄ちゃん、をげてよ」
私は兄の腕にそっとを添えた。
「お兄ちゃんたちが謝ることじゃないわ。番の被害者は、あんな親の元にまれてきた、この子たちよ」
兄は顔をげ、抱きしめている百ちゃんの背を優しくさすりながら、々しい声で語り始めた。
「実はな……あいつらの活、もうとっくに破綻寸だったんだよ」
兄夫婦の話によると、百は結婚当初から育児や事を切せず、々の活費を湯のようにブランド品やエステに注ぎ込んでいたらしい。夫の尾も、百の嫌を取るために無理な借をね、見栄を張ってタワーマンションにみ続けていたが、やがて会社の仕事でも遅刻やミスが頻発するようになっていたという。
「百は『失われた青を取り戻す』とか言って、夜な夜な子供を俺たちに押し付けて遊び歩いてたんだ。尾君も、最初はエリート気取りで偉そうにしていたが、最じゃ疲れ果てて庭内暴力紛いの鳴りいばかりでさ……。いつかこうなるんじゃないかとはってたんだ」
義姉が涙を拭いながら、決に満ちたい声で言葉を継いだ。
「陽菜子さん。私たち、もうあの子たちに孫を渡すつもりはありません」
「……え?」
「庭裁判所に申してをして、正式に親権喪失の審判を請求する準備をめています。
広告
あんな育児放棄と虐待を繰り返す親の元に、この子たちを置いておくわけにはいきません。子供たちの名も、庭裁判所でちゃんとした名に改名続きをします」
兄も力く頷いた。
「実の親父とお袋も、すべてを話したら涙を流してっていたよ。『百はもう私たちの孫ではない、あんな恩らずに遺産もも円たりとも渡さない』ってな。あいつらは、自分たちの欲さで、族の縁をすべて自分から焼き切ったんだ」
百ちゃんが、義姉の腕のでしたようにさな寝息をて始めた。
無条件でしてくれる祖父母の腕ので、ようやくこの子たちのに、本物の温もりが届いたのだ。
「陽菜子、本当にありがとう。……それから、勉先。妹と子供たちを、どうか切にしてやってください」
兄は々と礼し、眠るの孫をしっかりと抱き抱えて、夕暮れのへと帰っていった。
そのろ姿を見送りながら、私は胸の奥底で、つのい物語がようやく終わりを告げたのだと実していた。