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"認知症の父を「逮捕しろ」と叫ぶ姑――孫の一言で形勢逆転" 第3話

父の異変と診断された現実

翌、パートのシフトを終えた私は、保育園へ音を迎えにきました。 そして学の亮太に「お母さん、ちょっと実のおじいちゃんのところへってくるから、音と緒に留守番をお願いできる?」と頼みました。

「うん、分かった。音の面倒は僕が見てるから、気をつけてってきなよ」 まだ歳のさなで妹のを引く亮太の姿に胸を痛めつつ、私は急いでにび乗りました。

実にち寄るに、向かいの妙子おばちゃんのを訪ねました。 通された居で、おばちゃんは温かいお茶を差ししながら、静かにいをいたのです。

「佳苗ちゃん、驚かないで聞いてね。……お父さん、もしかしたら認症の初期症状がているかもしれないの」

「えっ……まさか、父が……?」 目のが真っ暗になるような衝撃でした。

妙子おばちゃん自、数に認症を患った実父を自宅で取った経験がありました。 その経験から見て、最の私の父の表の乏しさや、同じ話を何度も繰り返す様子、季節れの装で庭にち尽くす姿が、当の自分のお父さんとあまりにもなるというのです。

「今で歳になる父です。 定退職も庭の入れや庭菜園に精をし、所の伝いまでこなす元気なでした。

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に母が界した際、同居を持ちかけたときも『まだまだ様の世話になる歳じゃないよ』と笑っていたのです。

夫のの法で会ったときも、しっかりとした取りで私を励ましてくれていました。 「そんな……あんなにしっかりしていた父が、まさか……」 現実を受け止めきれず、震える声で呟く私に、おばちゃんはそっと寄り添ってくれました。

「佳苗ちゃんが信じられないのも無理はないわ。私だって、自分の親だけは絶対にボケないってい込んでいたもの。でもね、こればかりは誰にでも訪れることなのよ」 おばちゃんは、ぽろぽろと涙を流す私の背を優しくさすり続けてくれました。

数、私は妙子おばちゃんに付き添ってもらい、の福祉窓へと相談に赴きました。 その、紹介された総病院の物忘れ来で詳細な検査を受けた結果、医師から告げられた診断は「アルツハイマー型認症」でした。

を鈍器で殴られたようなショックでした。 けれど、夫をくしたばかりの私には、絶望してち止まっているなど残されていませんでした。

(悩んで泣いたところで、父の病気が治るわけじゃない。現実を受け止めて、私がを向かなきゃいけないんだ)

気丈に自分を奮いたせ、介護保険の申請やケアマネージャーとの打ちわせをめようとしていた矢先のことでした。

私の必ないをあざ笑うかのように、あの招かれざる物ががへと乗り込んできたのです。

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