"「一緒に暮らそう」親切な男性に質問すると、顔色が変わった" 第7話
佐藤さんと初めて会う
、曜の夕方。私はスーパーをたところで、ろから声をかけられた。
「そうですね。持ちますよ」
振り返ると、見らぬ男性がっていた。代くらいで、背筋は伸びている。にはい買い物袋を提げていた。
「あの、千鶴さんのお友達の静子さんでしょうか?」
「そうですが」
「やっぱり。先週、千鶴さんと並んで歩いていらしたのをお見かけしました。僕、佐藤といいます」
私は、千鶴から聞いていただと分かった。佐藤さんは、私の袋を持とうとを伸ばしたが、私は軽く首を振った。
「自分で持てますから。どうぞお気になさらないでください」
「いいんですよ。いものは男が持つものです」
佐藤さんは、私の返事を待たずに袋をひとつ持った。私は、無理に取り返すのも自然だとい、の方向まで緒に歩くことにした。
「静子さんも、千鶴さんと同じくらいの齢ですか?」
「です」
「そうですか。おで暮らしているんですよね?」
「ええ。夫をくしてになります」
佐藤さんは、私の返事を聞きながら、何度かうなずいた。話しぶりは柔らかく、千鶴が親切だと言ったのも分かる気がした。
「静子さんは、かぼちゃの煮物がお好きでしたよね。千鶴さんとお友達なら、きっとお好きでしょう」
私は、を止めた。
「佐藤さん、かぼちゃの煮物が好きなのは千鶴さんの方です。
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私は、煮物なら里芋が好きですよ」
「えっ、そうでしたか。すみません。千鶴さんのお友達だから、同じかとって」
佐藤さんは、困ったように笑った。
「を取ると、いろいろごっちゃになってしまいますね。里芋ですね。今度こそ覚えましたよ」
そのは、ちょっとした言い違いだとった。けれど、佐藤さんは私ののくまで来ると、袋を持ったままのでち止まった。
「ここまでで丈夫です。ありがとうございました」
私は袋を受け取ろうとした。佐藤さんは、なかなかをさなかった。
「静子さんも、千鶴さんと同じようになんでしょう。分の事を作るのも張りいがないですよね」
「私は、べたいものをべたいに作っています。今の活にも慣れました」
「そうですか。僕は毎同じようなお弁当でね。誰かが作った温かいものをべたいとうんです」
佐藤さんはそう言った。私は、笑顔を返すだけにした。彼が千鶴に緒に暮らそうと申し込んだことはっている。だから、私にまで似た話をするとはわなかった。
「それでは、失礼します」
佐藤さんは、私の袋を渡して帰っていった。
私は、ので彼の背を見送った。袋の持ちには、佐藤さんののぬくもりが残っていた。