"初孫の誕生日に締め出された私、翌朝すべての援助をやめた" 第4話
誕会の朝
悠斗の歳の誕がづくと、私は何を贈ろうかと考えるのが楽しみになった。はもうたくさんあるかもしれない。ぬいぐるみも、由美子の両親が買うだろう。何かく使えるものがいいとい、のおもちゃを選んだ。
さな靴も買った。悠斗は、つかまりちを始めていた。歩き始めるのはまだ先かもしれないが、誕に渡せば、成の記になるとった。
御祝儀袋には万円を包んだ。彦は「しくないか」と尋ねたが、私は首を振った。
「初めての誕だもの。お祝いはちゃんとしてあげたいの」
朝、へ乗るに、私は何度も袋を確かめた。のおもちゃ、さな靴、御祝儀袋。彦は、助席の私を見て笑った。
「そんなに配しなくても、全部あるよ」
「分かってる。でも、忘れたら困るでしょう」
「悠斗はぶだろうな」
そう言われて、私は笑った。あの子が箱をける姿を像するだけで、胸が温かくなった。
息子夫婦のに着くと、玄関にはが飾られていた。窓には、とりどりの文字で「ハッピーバースデー」と貼ってある。私は自然と顔をほころばせた。
インターホンを押すと、由美子がてきた。ところが、彼女の顔に笑顔はなかった。
「お父さん、お母さん。どうされたんですか?」
「どうされたって、今は悠斗の誕でしょう?」
私が答えると、由美子はさくため息をついた。
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その、の奥から笑い声が聞こえた。由美子の両親の声だった。悠斗が何かを叩いて、楽しそうに笑っている声も混じっていた。
「今は内だけでやるんです」
由美子はそう言った。
「内って……」
私は、自分の言葉がうまくてこなかった。由美子の両親はのにいる。息子も孫もいる。なのに私たちだけが、玄関のにっている。
「あれ、健から聞いていませんでした?」
「何を?」
由美子は、何でもないことのように言った。
「お母さんたちは呼んでいないって」
彦が静かに尋ねた。
「健はいるのか?」
「いますけど、今は忙しいので」
由美子は私たちの元を見た。プレゼントを見て、「それは悠斗へのものですか」と尋ねたので、私はうなずいた。
「ええ。よかったら渡してあげて」
「そこに置いておいてください」
由美子はを伸ばさなかった。私は、プレゼントを抱えたままち尽くした。言いたいことはいくつもあった。どうして呼んでくれなかったのか。なぜ、私たちだけがにいるのか。健は何も言わなかったのか。
でも、ドアの向こうからまた笑い声が聞こえた。私は何も言えなくなった。
由美子は、最に「すみません」とも言わなかった。
ドアが閉じた。
私たちは、誕会に招かれなかっただけではない。息子にも孫にも会えず、持ってきた贈り物を渡すことすらできなかった。