"150万円を払わせたママ友、次は寿司300万円" 第1話
お会計は百万円です
「いやあ、美しかったな。腹いっぱいだ」
夫の達也が、満そうにお腹をさすった。隣では、娘のすももがデザートのメニューをいている。今は達也の昇祝いだった。計を気にして普段はかないしめのレストランに、で来ていた。
「このあと、デザートもべにこうよ」
「いや、今はもういいよ。さすがに贅沢しすぎだ」
達也はそう言ったが、私はバッグのの封筒をいした。かける、夫が「せっかくだからで楽しんできな」と渡してくれたおが、まだ残っている。
「普段なら私もそう言うところだけど、今はお祝いだからね。まだ予算が残ってるし、もう軒くらいこうか」
「やった。パフェべたい!」
すももがを叩いた。達也も笑い、でデザートをべにくことにした。
会計を済ませようと、私は員を呼んだ。
「すみません。お会計をお願いします」
員は伝票を確認してから、し戸惑ったように言った。
「お会計は、百万円になります」
「……え?」
私は伝票を受け取った。数字を見違えたのかとい、もう度目を通した。ゼロがつい。そういたかったが、何度見ても百万円だった。
「私たち、そんなにべていませんけど」
「こちらの席のお客様が、メニューのこちらからこちらまでずつご注文されています。
広告
さらに、牛分の追加注文が入っています」
私は員が指した先を見た。奥の個に、見覚えのある女性が座っている。幼稚園で何度か顔をわせた、ママ友のぽて子さんだった。隣には夫と娘がいる。
ぽて子さんは、こちらに気づくと笑顔でを振った。
「ひまりさん、悪いけどお会計お願いね。今はうち、計がきつくてさ」
「どういうことですか?」
「えっ、だってに、困ったはお互い様って言ってたじゃない。うちの族、べるのが好きで、費もすごくかかるの。借までしてるくらいなんだから」
私は、そんな約束をした覚えはない。そもそも、ぽて子さんがこのにいることさえ、注文が来るまでらなかった。
「それは困りましたね。でも、べた分はご自分で払ってください」
ぽて子さんは、きょとんとした顔をした。
「え、なんで?同じ幼稚園のママ友じゃない」
その横で、員が青ざめていた。まだ若いアルバイトらしく、伝票を握るが震えている。私は息を吐いてから、財布をいた。
「りいなので、いったん私がて替えます。でも、必ず全額返してください。今に連絡します」
「ありがとうございます。本当に助かります」
員は何度もをげた。私はカードを差ししながら、ぽて子さんを見た。彼女たちは、すでに帰り支度を始めていた。
百万円。昇祝いの事どころではなくなった。