"義妹の荷物40箱を拒否したら、夫の勝手な約束が発覚" 第5話
勝に切り売りされた私の名
用の央、太枠で囲まれた「集荷担当者」の欄に並ぶ、私の名。 その横には、緊急連絡先として、わがの固定話の番号まで勝にき込まれていました。
(私の名なのに……私のらない仕事が、勝に始まっている……)
全の血の気が引いていくような、底れぬ恐怖とりが同に込みげてきました。
私は義妹のネットショップの運営になど、何つ関わっていません。 集荷の契約に判を押した覚えもなければ、発送作業を引き受けるとにしたことすら度もありませんでした。
それなのに、誰かが私のらないところで、私の名と、私の平のを、勝にの商売の歯として売り渡していたのです。
「……申し訳ありませんが、私はこの集荷のお話を、今初めてりました」 私は用から顔をげ、担当者の目を真っ直ぐに見つめて言いました。
「このネットショップは夫の妹がやっているものですが、私は商品の発送業務など、切引き受けておりません」
配送会社の担当者の方は、驚いたように目を見張りました。 「えっ……そうなんですか? てっきり、ご族のでお話がまとまっているものとばかりっておりましたが……」
「いいえ。昨の箱の荷物と同じで、私の承諾なしに勝に登録されたようです。
広告
担当者に私の名がかれていますが、私自が申し込んだものではありません」
私のきっぱりとした説を聞いて、担当者の方はく事を察してくれたようでした。
「かしこまりました。ご本様のご承諾がない以、私どもとしても集荷をうことはできません」
担当者の方はすぐに胸ポケットからボールペンを取りし、元の管理用にきく「本未承諾・集荷保留」とき込みました。
「予定表にお名があっても、ご本様が契約されたものでなければ、奥様に発送の義務がじることは切ございませんので、ごください」
その毅然としたプロの言葉に、張り詰めていた私の肩の力が、ほんのしだけ抜けました。
「本の集荷は止処理とし、ご依頼主様であるネットショップの責任者様へ、営業所から直接確認を入れさせていただきます」
「お数をおかけして本当に申し訳ありません。それから……今、私の許なくこの所を集荷先に登録されないよう、そちらのシステムにも記録を残していただけますか?」
「承いたしました。営業所の端末に『本承諾なし・集荷』のフラグをてておきます」
私は担当者の方にお願いして、私の名が印字された集荷予定票の控えを枚分けてもらいました。 そして昨と同じように、帳に今の付と担当者名、やり取りの記録を克にき留めました。
広告
担当者の方が丁寧に礼してちると、私はい玄関の引き戸を閉め、リビングへと戻りました。
ダイニングテーブルのに、昨の「箱・受取辞退」の控えと、今受け取ったばかりの「定期集荷登録票」を並べて置きました。
同じ自宅の所。 同じ「佐々かず子」という私の名。
けれど、そこに記されているのは、私の穏やかな暮らしではなく、私の越しに決められたのビジネスの予定でした。
どうして美奈子は、私がパートにていない曜を正確にっていたのか。 そして、誰が私の名を集荷の担当者として使うよう指示したのか。
考えるまでもありませんでした。 答えは、最初からひとつしかありませんでした。
私はテーブルのからスマートフォンを取りげ、夫の携帯番号を呼びしました。 数回のコールの、会社の休憩にいるらしい夫が、億劫そうに話にました。
『……なんだよ。仕事に話してくるなって言っただろうが』
嫌を隠そうともしない夫の声に、私は元の類を見つめながら、静かに切りしました。
「今、配送会社の担当者がに来たわ」
『あ? なんだ、昨の荷物をもう持ってきてくれたのか?』
「いいえ。うちの所から毎週商品を発送する、定期集荷の確認に来たのよ」
受話器の向こうで、夫が息を呑む気配がはっきりと伝わってきました。
「集荷の予定表には、私がパートにていない曜と曜と曜の午が指定されていたわ。そして担当者の欄には、私の名がフルネームでかれていたの」
私は文字ずつ、噛み締めるように夫へ問いかけました。
「美奈子さんに私の休みの曜を教えて、発送担当に私の名を使うように言ったのは……あなたね?」