"義妹の荷物40箱を拒否したら、夫の勝手な約束が発覚" 第2話
受取拒否と夫の声
「え……? お受け取りにならないのですか?」
配達員の男性は、台を止めて驚いたように目を丸くしました。
「はい。、個の荷物ならともかく、このような量の荷物を預かるお話は切伺っていません」
私は努めて声を荒らげず、自分がこの量配送の保管を承諾していない事実を、丁寧に説しました。
「のに置き所も決まっていませんし、受取本の確認も取れていませんので、私の判断で勝に引き受けるわけにはいかないんです」
私の落ち着いた、けれど切の迷いのない態度を見て、配達員の方はすぐに事を察してくれたようでした。
「かしこまりました。ご本様のご承諾がないお荷物ということでしたら、受取辞退として営業所へ連絡いたします」
男性は営業所とに無線でやり取りを交わすと、バインダーの用を私に差ししました。
「幸い、まだ箱も梱しておりませんので、このまま持ち戻り、送り主様への返送続きを取らせていただきます。こちらの受取辞退の欄に、確認のご署名をお願いできますでしょうか」
「お数をおかけして、本当に申し訳ありません」
私は箱に指本触れることなく、所定の類にサインをしました。 そして、付と「箱・受取辞退」と記された伝票の控えを、しっかりと元に受け取りました。
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のため、配送会社の営業所名とドライバーさんのお名、追跡番号も自分の帳に控えておきます。
作業員の方々は嫌な顔ひとつせず、際よく荷物をトラックの荷台へと戻していきました。 型トラックのいディーゼル音がざかると、玄関先にはいつもの静寂が戻ってきました。
私は誰もいなくなった玄関のアプローチを見つめ、元の伝票の控えを見つめました。
(どうして美奈子さんは、私に言の相談もなく、こんな無茶な送り方をしたのかしら……)
胸に浮かんだ疑問を抱えたまま、私はい取りでリビングへ戻りました。 ダイニングテーブルのに、受取辞退の控えをそっと置いた、まさにそのときでした。
ポケットので、スマートフォンがけたたましく着信音を鳴らしたのです。
画面を見ると、会社にいるはずの夫、周の名が表示されていました。 平の午に、夫から話がかかってくることなどに度あるかないかです。
胸騒ぎを覚えながら通話ボタンを押し、に当てました。
『もしもし、かず子か? 妹の荷物、無事に届いたか?』
夫は何気ない、当たりの確認をするような調で言いました。
その第声を聞いた瞬、私はすべてを悟りました。 夫はこの箱の荷物のことを、最初からっていたのです。
私はテーブルのの控えを見つめたまま、静かに答えました。
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「箱、全部送り返したわ」
受話器の向こうが、瞬だけ気なほど静まり返りました。 そして次の瞬、私の鼓膜を破らんばかりの声がび込んできたのです。
『……はあ!? お、何勝なこと言ってんだ! しくらい妹を助けろよ!』
夫の周は、受話器越しに激昂していました。 私はスマートフォンをぎゅっと握り直し、い声で聞き返しました。
「しって、どのくらいのことなの?」
『どのくらいって……せっかく届いた荷物を追い返すなんて、どういうつもりだよ! 美奈子がどれだけ困るか分かってんのか!』
「だって私、箱もの荷物が届くなんて、言も聞いていなかったわ」 私はを乱さないよう、静かに言葉を返しました。
「美奈子さんからは『ちょっと荷物を預かってほしい』としか言われていなかったのよ」
『だから、そのまま預かってやりゃあいいだろうが! 何でそうやって融通が利かないんだ!』
夫はまるで、私が悪で荷物を追い返したかのように責めててきました。
「あなた、今うちに箱の荷物が届くって、最初からっていたのね?」
私の問いかけに、話の向こうの夫がわずかに言葉を詰まらせました。
『……ああ、ってたよ。注文がまとまったから、それくらいの量になるって美奈子から聞いてたさ』
やはり、美奈子の独断ではありませんでした。
夫も完全にグルだったのです。
「それならどうして、私にもって話してくれなかったの?」
『もって言ったら、おが文句を言うとったからだよ!』 夫は悪びれる様子もなく、き直ったように言い放ちました。
『荷物が玄関先に届いちまえば、おだって受け取らざるを得ないだろうとったんだよ。内の頼みなんだから、げさに騒ぐな!』
夫のからたその勝な計算に、私は背筋がすーっとたくなっていくのをじました。