"義母が倒れたと伝えたら、義兄嫁は葬儀を楽しみにした" 第2話
あいのと、にきる族
私の名は、田のぞみ。 今で歳になります。
見渡す限りの緑の々に囲まれた、のどかな田舎町でまれ育ちました。 町併によって類は県庁所の内ということになっていますが、奥にある集落はどう見ても昔ながらの「」です。
学の同級のほとんどは、や学への学をにをていきました。 遊ぶ所もなければ、若者が憧れるような華やかな仕事もないです。 同級たちがの世界へびしていくのは、ごく自然なことでした。
けれど、私はこのをたいとったことは度もありませんでした。
朝に濡れるの匂いや、季折々に表を変えるの景が好きでした。 種を蒔き、毎をやり、太陽のを浴びてさな芽がぐんぐんと育っていくのを見るのが、何よりのびだったのです。
そんな私と同じように、の匂いと農の暮らしをこよなくしていたのが、幼馴染みのサトルでした。
が所で、物ついたころから田んぼのあぜを緒にり回っていました。 緒にいることが空気のように自然で、代の終わりに付きい始め、歳のときに結婚しました。
サトルの実も、代々続く農でした。 義父はサトルが歳のときに病気で界していましたが、義母がで畑を守り、サトルとともにとりどりの野菜を育てていました。
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サトルは次男でした。 けれど、男の徹さんが卒業と同に都会の学へみ、そのまま企業に就職してをていたため、サトルが迷うことなくを継ぎました。
結婚、私たちは義実で義母と同居することになりました。
「田舎の農の嫁」と聞くと、嫁姑関係が変そうなイメージを持つがいかもしれません。 けれど、私のはまったく違いました。
「のぞみちゃんがお嫁に来てくれて、本当に嬉しいわ」 義母はいつも、柔らかな笑顔で私のを握ってくれました。
「お父さんがきていた頃からね、『サトルはのぞみちゃんと緒になるのが番だ』ってずっと話していたのよ。 だから、お父さんも空ので絶対にんでいるわ」
義母は優しく、温かいでした。 私を本当の娘のようにがってくれ、農作業のイロハをから丁寧に教えてくれました。
やがて息子の誠がまれ、私たちのはいつも賑やかな笑い声に包まれていました。