"義母が倒れたと伝えたら、義兄嫁は葬儀を楽しみにした" 第1話
話の信じられない言葉
「もしかしてお義母さん、本当にやばいの?」
スマートフォンのスピーカーから漏れ聞こえてきたのは、義兄嫁である美さんの軽な声でした。 配するどころか、どこか面がっているような調子でした。
私は受話器を握りしめ、言葉を失いました。
「まあ、はちょうどパートも休みだし、帰り旅気分でこうかしら。 子どもたちもそっちにいるし、ちょうどいい族旅になるわよね」
義母が猛暑の畑で症で倒れ、救急搬送されて病院のベッドに横たわっている。 その事を伝えた直に返ってきたのが、この言葉でした。
あまりの無神経さに、私のの芯がすうっとたくなっていくのが分かりました。
「最悪、葬儀になったとしてもさ。 族の幸ってことでパート先も数休めるし、ちょうど疲れてたからリフレッシュにいいかも!」
話の向こうで、美さんはクスクスと喉を鳴らして笑いました。
の命を、実の義母の命を、体なんだとっているのでしょうか。 葬儀を「仕事をサボる実」としか捉えていないその浅ましさに、りを通り越して凄まじい鳥肌がちました。
(……この、絶対に許さない)
私は寝の襖の隙に目を向けました。 そこには、点滴を終えて自宅に戻り、静かに横たわる義母の姿がありました。
そして、義母の横で寄り添うように座る、義兄の子どもたちの姿も。
私は握りしめたスマホの画面を見つめ、静かに息を吸い込みました。
「美さん。、必ず来てくださいね」 私の声は、驚くほど静でした。
「絶対ですよ。待っていますから」