"新幹線で母娘の席を奪った女、現れた女性を見て絶句" 第9話
暴かれた裏切りと探偵の報告
「……え? な、何の話ですか……?」 リカの額から、タラリとたい汗が流れ落ちました。
会はバッグからスマートフォンを取りし、画面をリカの目のに突きつけました。
「あなたが今、エステやブランド品に湯のようにおを使い込み、挙句の果てに自由席代すらケチってこんな浅ましい事件を起こした理由よ。 ……既婚者の男性と、倫旅を繰り返していることについて、何か申しきはあるかしら?」
「ひっ……!」 リカの喉から、い鳴が漏れました。
画面に映しされていたのは、級ホテルのラウンジで、見らぬ男性と腕を組んで親密そうに寄り添うリカの写真でした。
「単赴任の私の息子……あなたの夫がね、先から審にって探偵を雇っていたのよ。 息子の料座から消えたが、その男との豪遊資に消えていたことも、すべて裏が取れているわ」
「ち、違うんです! あれはただの友達で……相談に乗ってもらっていただけで……!」
必に言い訳を取り繕おうとするリカを、会は酷に切り捨てました。
「言い訳は結構よ。 探偵の調査報告、密会の写真、カードの利用細……すべて完璧に揃っているわ。 息子はね、今の幹線の到着駅で、弁護士を連れて待っているわよ」
「……え?」
「今の族旅の計画だって、あなたが息子に『やり直したいから』と泣きついて無理やりセッティングさせたのでしょう? 息子はね、この旅であなたと決着をつけるつもりだったのよ」
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リカの顔から完全に血の気が引き、そのにへたり込みそうになりました。
庭を裏切り、夫のを使い込み、その挙句に幹線でに危害を加えて席を奪う。 己の勝さが招いた破滅の音が、すぐそこまで迫っていたのです。
その、ずっと私のろで静かに見守っていたパニミが、ぽつりと言いました。
「のものを取っちゃダメって、なのにらなかったんだね。 おも、座席も、おじさんの気持ちも……全部棒したんだね」
歳の子どもの無垢でまっすぐな言葉が、何よりもい刃となってリカの胸に突き刺さりました。
リカは両で顔を覆い、デッキのに崩れ落ちて声をげて泣き始めました。 けれど、その涙に同する者は、ここには誰としていませんでした。
やがて、幹線の内アナウンスが、目の駅への到着を告げました。