"新幹線で母娘の席を奪った女、現れた女性を見て絶句" 第2話
ろに並んだ勝な親子
「あーあ、信じらんない! なんでこんなに並んでんのよ!」
舌打ち交じりのため息とともに、いの匂いがふわりと漂ってきました。 わず振り返ると、そこにはサングラスをに乗せた、ド派な柄のノースリーブワンピースを着た女性がっていました。
の頃は私と同じ代半ばくらいでしょうか。 首元には粒のアクセサリーがり、腕には名ブランドのきなバッグをげていました。
その元には、パニミと同じ頃の、歳くらいの女の子がさく縮こまってっていました。
「だから言ったじゃない! もっとくをようって! あんたがノロノロ靴を履いてるから、こんなに並ぶ羽目になったんでしょ!」
女性は苛ちを隠そうともせず、幼い娘を激しい調でなじり始めました。 言われた女の子は、泣きしそうな顔で俯き、さなリュックの肩紐をぎゅっと握りしめています。
「……でも、わたしはずっとからお着て待ってたよ。 ママが朝起きられなくて、メイクにもかけてたから遅くなったんじゃない……」
蚊の鳴くような声で女の子が言い返すと、母親はさらに目を吊りげました。
「はね、々準備があるの! あんたなんかに分かるわけないでしょ! まったく、休みだからって自由席を増やさないJRが気が利かないのよ。
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こんな暑いいして並ばせるなんて、あり得ないわ!」
母親は持ちの扇を自分の顔だけに当てながら、ブツブツと文句を並べてていました。 娘に対するフォローなど微もありません。 あまりに理尽な物言いに、周囲のたちも居悪そうに線をそらしていました。
すると、私のを握っていたパニミが、くるりと振り返りました。 そして、その派な母親に向かって、まっすぐな瞳で言い放ったのです。
「ねえ、おばさん。娘ちゃんに注されてるのに、ごめんなさいも言えないの? 自分が遅刻したのに、子どものせいにするのはずるいとうよ」
ホームの空気が、瞬で凍りつきました。
母親はサングラスをガタッとずりげ、信じられないものを見るような目でパニミを睨みつけました。
「……はあ!? あんた、の親に向かって何言ってんのよ! どこのガキからないけど、赤ののくせにしゃばらないでよ!」
「パニミ、を向こうね」 私はパニミの肩を抱き寄せ、静かに母親から体をしました。 子どもを盾にして鳴り散らすようなと、これ以関わるのは危険だと判断したからです。
母親は私とパニミの背に向かって、忌々しそうに「チッ」ときな舌打ちを響かせました。 そしてそのまま、ドカドカと列の最尾へと歩いていったのです。
やがて、幹線のい体が滑り込むようにホームへ到着しました。