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"終電の次の駅は私の名前――ホームには亡き祖母がいた" 第2話

いつもの終

私の仕事は、広告の原稿を作り、取引先と連絡を取り、入稿までのみ具を確かめることだった。入社した頃は、締め切りに残業するのも、どこの会社でもあることだとっていた。ところが、同じ部署の先輩が辞め、輩も転職してからは、残った仕事がそのまま私の机に積みがるようになった。

司は「忙しいのは今だけだから」と言った。今だけという言葉を、私は何度も聞いた。しいを採ると言われてから半が過ぎても、求の話はんでいない。誰かに助けを求めても、「みんな忙しいから」と返される。気づけば、定に帰るがなくなっていた。

そんな活を続けていると、帰りので見る顔ぶれも決まってくる。隣の部署の浦さんは、いつも同じ両に乗り、同じドアのくに座っていた。スーツの袖はし擦れていて、鞄の持ちもがくなっている。会社で見かけると、いつも丁寧にをげるだった。

度、で向かいったときに、浦さんのスマートフォンが鳴ったことがある。画面には「母」と表示されていた。浦さんは目を覚まし、着信を確かめたあと、話にずに画面を伏せた。私は気になったが、話しかける理由もなく、何も聞かなかった。

祖母がくなったのは、そのしだった。入院したと聞いたときも、私は仕事を理由に見いへかなかった。

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くなるの週、祖母から話があった。祖母はいつもの調子で、「美咲、ちゃんとべてるかい」と聞いた。

そのは締め切りがなっていた。私はパソコンの画面から目をさず、「忙しいから、また今度ね」と答えて話を切った。祖母は何か言いたそうだったが、私は最まで聞かなかった。

その数、母から祖母がくなったと連絡が来た。通夜にも葬儀にもにわなかった。せめて周忌には顔をそうとっていたが、そのもきな案件が入り、私は会社をられなかった。母から「おばあちゃん、あんたのことを気にしてたよ」と聞いたときも、私は「ごめん」と言うだけで、その先を話せなかった。

それからも終の々は続いた。に帰ると、シャワーを浴びて寝る。朝は目覚ましが鳴るに起き、顔を洗って、コンビニで買ったパンをかじりながら駅へ向かう。誰かに会うも、ゆっくり事をするもなかった。

あの夜も、会社をたのは付が変わるしだった。いつもの両に乗ると、浦さんはいつもの席で眠っていた。私は向かいに座り、スマートフォンの画面を見ないようにして目を閉じた。

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