"結婚式に来ないと怒鳴る義母→義父「もう会場にいるぞ?」" 第3話
待の違とボサボサ髪の医師
母のを継いで、がむしゃらにハサミを握り続けてが過ぎたころのことでした。
そのの、記録な寒波がを襲い、インフルエンザと悪質な邪が流していました。 私も連の無理がたたったのか、あるの夕方、急激な悪寒とに見われてしまったのです。
測ってみると、体温計は度くを指していました。 喉は焼けるように痛く、っているのすらやっとの状態でした。
「ダメだ……のお客さんにうつすわけにはいかない」
私はを退し、所にある総病院の発来へとい取りで向かいました。 混みう待のい子で、額にや汗を浮かべながら自分の番号が呼ばれるのをじっと待っていました。
「番の方、第診察へどうぞ」
護師さんに促され、フラフラと診察の引き戸をけました。 丸子に腰をろした瞬、私の目にび込んできた担当医の姿に、私はで朦朧としたのでわず息を呑んでしまいました。
(……え? この、本当にお医者様なの?)
デスクのに座っていた男性医師の貌は、お世辞にも清潔があるとは言えませんでした。
こそ着ているものの、髪の毛は何かも切っていないのか、肩や周りにかかるほどボサボサに伸び放題でした。
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分い黒縁メガネをかけており、たく垂れがったすぎる髪で、目元すらほとんど見えません。 猫背気に背を丸め、パソコンの画面を暗い表で見つめています。
「……はいつからですか」
カルテに線を落としたまま、のかけらもない、ぼそりとしたい声が返ってきました。 聴診器を当てるつきは確でしたが、その気な佇まいは、まるで何も太陽のを浴びていないかのようでした。
美容師としての職業病が、で朦朧とした私のの奥でうずき始めました。
(骨格はすごく綺麗だし、襟をすっきりさせて髪を分ければ、絶対に爽やかな顔ちになるのに……) (なんでこんなに伸び放題になるまで、放ったらかしにしているんだろう?)
診察を受けている最も、私の線はどうしても医師の部に釘付けになってしまいました。 毛先の痛み具、つむじのえ癖、毛量のなり。 職業柄、ので自然とハサミを入れる角度を計算してしまいます。
「……聞いてますか? 典型な邪の初期症状です。解剤と抗剤をしておきますから」
キーボードを叩くを止め、医師が怪訝そうにメガネの奥から私を見げてきました。 そのややかな線と目がった瞬、私はハッとに返りました。
そして、で脳のブレーキが完全に壊れていた私は、絶対に言ってはならない言をってしまったのです。
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「あの……先はどうして、美容院にかないんですか?」
診察の空気が、ピキリと音をてて凍りつきました。
カタカタと鳴っていたキーボードの音が完全に止まりました。 横にいた護師さんが、目を真ん丸にして固まっています。
「……は?」 医師のから、く掠れた声が漏れました。
「あ、いや……! あまりにも髪が伸び放題で、もったいないなといまして……! あっ、ごめんなさい! 私、所で美容院をやってまして、つい職業病で……! 変失礼いたしました! お薬、ちゃんとみます! ありがとうございました!」
顔からがるほどの羞恥に襲われ、私は処方箋をひったくるように受け取ると、診察を転げるようにして逃げしました。
(穴があったら入りたい……! お医者様に向かって、なんて失礼なことを言っちゃったんだろう!)
薬局で薬を受け取り、に帰って布団に潜り込んでも、恥ずかしさで臓がバクバクと音をてていました。 度とあの病院にはけないと、固くに誓った夜でした。