"結婚式当日「新婦が救急搬送」私、ここにいますけど?" 第4話
母たちの期待
母の質問に、私はすぐ答えられなかった。
「そのうち話すとうけど」
「そのうちって、いつ?」
母は責めるような声ではなかった。けれど、私の返事を待つ顔には、はっきりした期待があった。
「付きいもいし、とも仕事は続けていきたいんでしょう。だったら、これからどうするのか度ちゃんと話しておいたほうがいいとうの」
母は、健の母とも結婚について話したらしい。どちらのも、私たちがいつ結婚するのか気になっていたようだ。親同士の仲がいいのはありがたい。でも、で決めるに、親たちが話をめてしまうような気がして、私は落ち着かなかった。
「お母さんたちのために結婚するわけじゃないよ」
「そんなことは分かってるわ。でも、あなたたちはく付きっているでしょう。結婚する気があるなら、仕事のことも含めて、そろそろ考えたほうがいいんじゃない?」
母は、私の仕事を辞めさせたいわけではないと言った。警察官を続けるつもりなら、結婚や産のこともめに考えたほうがいい、と配しているのだという。母の言い分は分かる。でも、私は自分のを急かされているような気持ちになった。
その夜、に帰って健に話した。
「今、母から結婚のことを聞かれたの。健のお母さんも、似たようなことを言ってるらしいよ」
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「うちの母さんからも聞かれたよ。孫の顔が見たいってさ」
健は仕事用のかばんを置きながら、苦笑した。
「私たち、親に言われるまでちゃんと考えてなかったね」
「そうだな。付きいもいし、そろそろ結婚してもいいんじゃないか」
あまりにあっさり言われたので、私はし拍子抜けした。
「それって、プロポーズ?」
健は、困ったように笑った。
「いや、そういうつもりで言ったんじゃないけど……結婚するんだろ?」
私は、もっとはっきりした言葉を像していた。けれど、く緒にいるなら、これくらい自然に決まるものなのかもしれない。ドラマのような面を期待しすぎるのも違うとい直した。
「私は、結婚するなら健だとってたよ」
「俺もそうだよ」
健は私のを握った。私はその言葉を信じることにした。
翌、両に結婚を決めたと伝えると、母はとてもんだ。母はすぐに式の空きを調べ、かに挙げられるを見つけた。健の母も賛成し、取りはそので決まってしまった。
「かもあれば、準備できるわよね」
母が言うと、私はしになった。
「そんなに急がなくても……」
「かなんてすぐよ。結婚式は決めることがたくさんあるんだから」
母は、会の装飾、料理、装、招待客の数、席順と、必なことを次々に挙げていった。私はその勢いに押され、式の準備に入ることになった。
健は仕事が忙しく、最初の打ちわせには来られなかった。私も警察の仕事がある。けれど、母が式で働いているから、準備は何とかなるだろうとっていた。